日立のサーバー仮想化技術「Virtage」がOracle RACの稼働環境に認定


 株式会社日立製作所(日立)と日本オラクル株式会社は9日、日立のサーバー仮想化機構「Virtage」を、Oracle Real Application Clusters(RAC)の稼働が可能な、ハードウェアの論理分割方式による仮想化環境として認定したと発表した。

 日立が提供しているVirtageは、同社のブレードサーバー「BladeSymphony」に搭載されている仮想化技術。専用ハードウェアによる支援を前提にしており、ハードウェアリソースを複数のLPAR(論理パーティション)に分割し、それぞれを独立した1台のサーバーのように利用できるなど、さまざまな特徴を持つ。

 今回は、両社が共同で行った稼働検証の結果を受け、日本オラクルのデータベースクラスタリング技術であるOracle RACの稼働環境として認定されたため、ユーザーはVirtageによるサーバー仮想化環境において、Oracle Database 11gとOracle RACを組み合わせたデータベースシステムの利用が可能になった。また、PCサーバーの仮想化を利用したプライベートクラウドとしてデータベースシステムの運用を行えるため、システムの設置スペースの削減や運用管理の負荷を軽減できるとのこと。

 さらに両社では、この認定に基づき、「日立-オラクルVirtageソリューションセンター」を同日付けで開設。同センターでのシステム検証を通して、VirtageとOracle Database 11g、Oracle RACを組み合わせたデータベースシステムの構築・統合に向けたコンサルテーションや、事前評価などを実施する。加えて、Oracle Active Data Guardなどの、予備システムの効率的な運用を実現するソフトとOracle Database 11g、Virtageを組み合わせた、事業継続計画(BCP)実現のためのシステムの提案・構築支援も行っていくとのことだ。

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