ISID、Amazonのクラウド上におけるSAP構築サービスを開始


 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は1日、米Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービス上で、SAP製品を用いたシステム構築サービスを提供すると発表した。独SAPとAWSとの協業を受け、ISIDのクラウドサービス「CLOUDiS」のメニューとして、国内のSAPユーザー向けに提供する。

 SAPとAWSでは5月18日に、SAP製品をAWSのクラウドサービス上で使えるよう提携を進めることを発表。その第1弾として、SAP BusinessObjects、SAP Rapid DeploymentをAWSのクラウドサービスに対応させている。

 今回ISIDが用意したサービスは、この提携を受け、SAPユーザー企業向けに、クラウド感情上での開発・検証・本番環境を提供するもの。これを利用することにより、ユーザー企業は、迅速な導入とコスト削減が可能になるという。製品としては、BusinessObjectsから対応を開始し、ERPについても認定され次第、サポートを開始する予定。

 なおISIDでは、2002年よりSAPの認定パートナーとして、多くの導入実績を持つほか、2010年4月には、SAPの月額利用料型ホスティングサービス「BusinessACXEL」を開始するなど、SAP関連で実績を積み上げてきた。

 一方AWSの認定ソリューションプロバイダとして、AWS上でのソリューション提供にも注力しており、2011年3月にはAWS社の日本データセンター拠点開設を受け、多くのエンタープライズ向けソリューションをAWS上で提供していくことも発表している。

 ISIDでは、このような実績を持つ同社が、ワンストップでサービスを提供することにより、国内のSAPユーザー企業におけるクラウド活用を強力に支援する姿勢を表明。今後も「CLOUDiS」のメニューをさらに拡充し、AWSプラットフォームを活用した基幹業務ソリューションなど、さまざまな企業ニーズに応えるクラウドサービスを提供するとのことだ。

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