日本IBM、ディスクストレージ「DS8000シリーズ」を強化~優先度に応じた処理能力配分が可能に


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は13日、ディスクストレージの最上位機種「IBM System Storage DS8000シリーズ」(以下、DS8000シリーズ)において、重要度の高い業務の処理速度を向上させる機能「DS8000 I/O Priority Manager」を追加すると発表した。

 ストレージ仮想化による統合ストレージ環境を導入すると、保存領域は効率的に使えるようになるが、1台のストレージ装置にアクセスする業務が増加すれば増加するほど、1つの業務が占有できる処理能力は小さくなる。

 新機能である「DS8000 I/O Priority Manager」では、これを解決するため、業務の重要度に応じてストレージ処理能力を分配。複数業務が同時にアクセスする際の一律的な処理速度の低下を解決するという。この機能は、DS8000シリーズのファームウェアとして提供され、業務の重要度を4段階で設定可能。重要度の高い業務から処理能力が優先的に分配されるようになる。

 価格は、ストレージ容量1TBあたり92万1400円(税別)。6月3日より出荷を開始する。

 また今回は同時に、DS8000シリーズが持つストレージ自動階層化機能「IBM System Storage Easy Tier」も拡張され、SSDを含まない、HDDのみの構成でも利用できるようになったとのこと。

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