ウイングアーク、情報活用ツール「Dr.Sum EA MotionBoard」を強化


 ウイングアーク テクノロジーズ株式会社(ウイングアーク)は18日、情報活用ツール「Dr.Sum EA MotionBoard」の機能強化版として、「同 Ver3.0SP1」を発表した。11月19日より出荷を開始する。価格は、1サーバーあたり400万円(税別)。

 Dr.Sum EA MotionBoardは、データの可視化や集計・分析、情報共有を行うためのツール。BIアプリケーション「Dr.Sum EA」のデータをもとに、用途に応じてチャートや明細データを使って集計・分析できるほか、グラフや画像などさまざまな情報を1つのダッシュボード上で扱える。ユーザーは、データ集計や分析などのさまざまな機能を1つの画面に集約し、情報の可視化を実現することができるという。

 今回の機能強化版では、まず、任意の画像を登録し、その画像上にチャート(円グラフ・棒グラフ・バブル)を出力可能な「イメージマップ」機能を追加した。これを利用すると、例えば、日本地図の画像上にある東京・大阪・名古屋の位置に、それぞれの都市の売り上げ情報をひも付けてチャートによる情報を表示させれば、視覚的に分かりやすく、都市別の見たい情報へ直感的にたどりつけるようになる。

 また、最大4つのデータソースの結合に対応。同一のデータソース内のデータだけでなく、Dr.Sum EAのデータと手元にあるCSVデータを結合させて出力する、といったことが可能になっている。

 このほか、設定値を割り込んだ場合に、10段階のレベルに分けてアラートの色分けをする機能と、メールで通知する機能の搭載、ウインドウの数に応じて最大化画面を表示する分割ウインドウ最大化機能(最大4画面)の追加、チャートのリレーション機能強化、などが行われている。

 今回は同時に、ソフトウェア製品への組み込み用製品として、「MotionBoard Enterprise Embedded Edition」「MotionBoard Chart Embedded Edition」を新たに提供し、既存のソフトウェア製品に、高度なデータ活用、情報活用のユーザーインターフェイスを容易に組み込めるようにするとのこと。

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(石井 一志)
2010/11/18 15:41