米salesforce.com、次世代コラボレーションツール「Salesforce Chatter」を正式提供


Salesforce Chatter

 米salesforce.comは22日(米国時間)、同社の「Salesforce CRM」上で企業内コラボレーションを可能にするソーシャルコラボレーションアプリケーション、「Salesforce Chatter」を正式リリースしたと発表した。これまでは、プライベートβで限定されたユーザーへ提供されてきたが、正式提供開始に伴い、Salesforce CRMおよびForce.comを有償利用中のユーザーは、無償で利用可能になる。

 Chatterは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)ライクな企業向けのクラウドアプリケーション。Facebookのような個人のポータルページを持ち、リアルタイムなコミュニケーションを、Salesforceのインターフェイス内で利用することができる。

 具体的には、プロファイル、ステータス更新、リアルタイムフィードといったソーシャル機能を搭載。さらに、業務に不可欠なSAPやOracleといった企業内システムのイベントを含め、プロジェクト、同僚、顧客、ケース、ドキュメント、アプリケーションなどのデータが自動的に受け取れるようになり、ソーシャルネットワーク上の情報を存分に活用できるという。

 プライベートβの導入企業からの評価も上々で、利用に関する最終的なアンケートにおいて、Chatterの利用をほかにも「必ず薦める」または「薦める可能性が高い」と回答した割合は、全体の90%に上った。また、平均してコラボレーションが27%促進され、生産性についても22%向上が見られたとの回答が得られたとのこと。

 またChatterの正式リリースに加えて、エンタープライズソーシャルネットワークの全社導入を検討しているユーザー向けに、Chatterのみを利用可能なライセンスも発表された。このライセンスを利用することによって、Salesforce CRM導入企業のあらゆるユーザーが、このメリットを得られるようになるという。Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Editionが対象となり、国内での価格は、1ユーザーあたり月額1500円(税別)。

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