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NTTデータ先端技術、統合運用管理ソフト「Hinemos」で障害対応を自律化するAIエージェントの実証実験を開始

 株式会社NTTデータ先端技術は10月29日、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」において、AIエージェント技術を用いた実証実験を開始したと発表した。10月1日から12月31日まで実施する予定。

障害対応を自律的に実行するAIエージェントのイメージ

 Hinemosは、「収集・蓄積」「見える化・分析」「自動化」といった幅広い機能を備えた統合運用管理ソフトウェア。NTTデータ先端技術はこれまでも、Hinemosと生成AIサービスとの連携や過去のナレッジの活用など、AIドリブン運用の実現に向けた取り組みを推進してきた。

 今回は、こうした取り組みをさらに発展させ、AIエージェントがHinemosの統合運用管理機能を活用して障害対応の一連の作業を自律的に実行する仕組みについて、その実現性を検証する。

 具体的には、1)障害対応の自律化、2)ジョブ異常発生時の影響・原因調査、3)アラートメッセージの抑制・集約ルール作成――の3テーマで検証に取り組む。

 1)では、障害対応の一連のプロセスを自律的に行うAIエージェントの実用性を検証する。このエージェントは、Hinemosによる障害検知を契機に、情報収集や原因分析から対処の選定・実行、復旧確認、結果報告までを担うもの。対処方法をルールベースで選定して説明可能性を担保しつつ、影響の大きい対応には人による判断を取り入れることにより、作業品質の安定と復旧時間の短縮を図る。

 社内の開発環境での検証では、特定のユースケースにおいて、従来の有識者による手動対応に比べて復旧時間を83%短縮する効果を実現しており、今後は対象となる障害パターンを拡大しながら、実運用への適用性を評価するという。

 2)では、AIエージェントがジョブやリポジトリの依存関係をもとに影響範囲を特定するとともに、異常発生時間帯の性能情報や監視情報を分析し、原因を調査する仕組みを検証。原因調査や影響調査の所要時間短縮への寄与を確認する。特に、大規模かつ複雑なジョブを運用するシステムでの効果が期待されているとのこと。

 3)は、ルールエンジンを活用し、管理対象システムから発生する大量のメッセージを抑制・集約し、重要イベントを効率的に抽出するAIOps機能「Hinemosメッセージフィルタ」を用いた検証である。

 具体的には、同フィルタのルール開発に関して、過去イベントの分析や運用者による要件の入力をもとに、AIエージェントがルールの提案から作成、適用までを行う仕組みを検証する。これによって、ルール作成を効率化するとともに、運用者が重要なメッセージへの対応に注力できるようになることを見込んでいる。

 NTTデータ先端技術は、こうした実験の結果を踏まえてAIエージェント技術の実運用への適用可能性を評価し、2027年度上期をめどに、Hinemosにおけるサービス化を推進する考えだ。