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NTTデータ先端技術が運用管理ソフト「Hinemos ver.7.1」リリース、クラウド管理機能がOCIやGoogle Cloudに対応

 NTTデータ先端技術株式会社は2日、オープンソースベースの統合運用管理ソフトウェア「Hinemos」の新版「同 ver.7.1」を、4月12日より順次提供開始すると発表した。

 Hinemosは、「収集・蓄積」「見える化・分析」「自動化」といった統合運用管理に必要な機能をワンパッケージで提供する統合運用管理ソフトウェア。運用管理機能をトータルに提供するため、業務の遂行に必要な機能間のシームレスな連携や、製品の導入・維持管理を容易にし、運用のトータルコストを削減するという。

 今回の新版では、クラウド管理機能の対応サービスに、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とGoogle Cloudを追加した。また、OCIとGoogle Cloud上での運用管理の可用性を実現するため、Hinemos自身の冗長化によりミッションクリティカルシステムの無停止運用をサポートするHinemosミッションクリティカル機能も提供される。

 これらの強化により、以前より対応しているAmazon Web Services、Microsoft Azureとあわせて、さまざまなクラウド環境の運用管理をオンプレミスと同様に行えるとのこと。

 さらに、他製品からの移行を支援するツール「Hinemos Migration Assistant」が追加された。NTTデータ先端技術によれば、運用管理製品を移行する際には、移行元製品と移行先製品の両方の仕様と特徴を把握し、ソフトウェアの設定を適切な形で移行しないと、予期せぬ動作や性能問題が発生するとのこと。しかしこのツールにより、ほかの運用管理製品の設定からHinemosの設定への変換を支援することで、Hinemosへの運用集約を安価かつ安心して推進できるとアピールしている。

 加えて、管理対象システムから発生する大量のメッセージに対し、不要なメッセージの抑制と関連メッセージの集約を行うことで、本質的なイベントへのフィルタリングを可能とするAIOps機能「Hinemosメッセージフィルタ」も強化された。指定するルールから直接、Syslog、メール、HTTPリクエストを送信可能になったほか、Hinemosのカレンダーを活用したルール指定など、さまざまなユーザビリティを改善した。

 このほか今回は、動作OSとしてOracle Linux 9、Amazon Linux 2023に対応。通信のTLS1.3対応なども行われた。