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NEC、PLMソフト「Obbligato R5」を10月より提供 5つのチェーンをつなぐ「ものづくりマスター基盤」へ進化

 日本電気株式会社(以下、NEC)は、PLM(製品ライフサイクル管理)ソフトウェア「Obbligato(オブリガート)」を刷新し、「Obbligato R5」として10月より提供開始すると発表した。

 Obbligatoは、ものづくりの基準情報である製品構成表(BOM)や工程表(BOP)を中核に、多様な情報を集約・管理し、部門横断で利活用することで、変化に強い“ものづくり”を実現するPLMソフトウェアである。

 今回の「Obbligato R5」では、設計から製造、サービスや環境までをつなぐ基準情報を「ものづくりマスター」として中核に据えることで、各工程の情報が循環する「ものづくりマスター基盤」へと進化させた。Obbligatoに基準情報を一元化することで、エンジニアリングチェーンからサプライチェーン、プロダクションチェーン、サービスチェーン、サステナブルチェーンまで、5つのチェーン全体のデータを正確に統制できるようになるという。

Obbligatoで目指す、ものづくり全体の高度化イメージ

 さらに、ERP、MES(製造実行システム)、IoTなどの基幹システムや生産現場の実績データと連携することで、設計段階の計画と現場実績との差を可視化・分析可能になる。基準情報を起点として5つのチェーン全体でデータが循環し、現場の改善だけでなく、全社レベルでの持続的な経営改善を強力に推進することで、経営判断の精度とスピードを高め、ものづくりの変革を支援できるとした。

データドリブンな意思決定で、全社の継続的な経営改善を実現

 また、新たな基盤アーキテクチャの採用により、大規模な改修作業を行うことなく、常に最新の状態で利用できるバージョンアップ不要な基盤を実現している点も特長。この仕組みにより、システム更新が巨大なプロジェクトになることを防ぎ、新機能の追加や周辺システムとの連携もスムーズに行える。

 なお、各工程を高度化する業務機能は年に数回のサイクルで順次リリースされ、利用企業は、状況に応じて必要な機能をいつでも追加・拡張できるとのこと。具体的には、市場の多様なニーズに即応できる150%BOMや最新のAI機能などを、運用を止めずに柔軟に取り込み可能。これにより、市場の変化や法規制、技術進化にも迅速に対応し、ものづくり全体を支えるデータ基盤へと進化するとしている。

新たな基盤アーキテクチャのイメージ

 加えて、NECが2026年秋の提供を予定しているCMP(Chemical and Circular Management Platform)アプリケーションと連携させることで、サプライチェーン全体の含有化学物質情報を一元管理できる。これにより、トレーサビリティの確保や環境法規制対応の効率化に加え、リスクの低減や環境対応における競争力強化につながるとのこと。

 NECは、設計から製造、サービスや環境まで、あらゆる工程のデータに対応しているため、化学品メーカーから部品・製品メーカーまで、ものづくりに関わる幅広い企業で活用できるとアピールしている。

 ライセンスはサブスクリプション方式となり、価格は、利用ユーザー1000名の場合で月額580万円(税別)から。導入時には、初期設定/カスタマイズ費用/構築費用(SI)が別途必要となる。