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Salesforce、Tableauの次世代AIエージェント型分析基盤「Agentic Analytics Platform」を日本市場で展開
2026年6月11日 06:30
株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は10日、米国で発表した次世代のエージェント型分析プラットフォーム「Tableau Agentic Analytics Platform」の日本市場への展開を発表した。
Tableau Agentic Analytics Platformは、従来の「人がダッシュボードを見て分析する」というBIの枠組みを拡張し、「AIエージェントが企業のビジネス文脈を理解した上で自律的にデータ分析を行い、業務の実行(アクション)までを支援する」という、AI時代のための新しいデータ基盤となる。
従来のデータ分析は、人がダッシュボードを見て判断する、あるいは人の質問に対してAIが受動的にグラフを「生成する」といった使い方が中心だったと説明。これに対し、Agentic Analytics Platformは、データ分析から業務の自動実行、IT部門による高度な統制まで一貫して支援する以下の「6つの機能」により、AIエージェントが自律的にビジネスを駆動する新しいデータ体験を企業に提供するとしている。
AIエージェントの正確性を担保する「ナレッジ・エンジン」の確立に向けては、Tableauが持つセマンティックモデル(データの意味定義)をベースに、AIがデータを誤解なく解釈するための共通規格「Open Semantic Interchange(OSI)」をSnowflakeやdbt Labsなどと共同で推進し、AIが業務ロジックを正しく理解するための土台を構築した。
自然言語でデータを分析できる「会話型アナリティクス」に向けては、SQLの知識やTableauの操作スキルがなくても、普段の話し言葉(自然言語)でデータに質問するだけで、AIが即座に高度な分析結果を返す「Tableau Agent」として一般提供を開始した。すべてのTableau CloudやServer、次世代環境において、誰もが即座にデータからインサイトを得られる環境を提供する。
分析からアクション(業務実行)までをつなぐ「意思決定・エンジン」は、「分析」を実際の「行動」へと直結させるようにする。例えば、AIエージェントが特定の製品ラインで在庫不足の兆候を検知した場合、人の指示を待たずに、自動的にSalesforce上で担当者へのサプライチェーン対応タスク(ケース)を起票するといった、自律的なワークフローを起動できるようになる。
企業全体のAIエージェントを一元管理する「コマンドセンター」としては、企業内で多数のAIエージェントが稼働する時代を見据え、その全容を可視化・管理できるIT部門向けの管理機能「Agentic Analytics Command Center」を今秋から順次展開予定。どのAIが、何のデータにアクセスし、稼働しているかをリアルタイムに監査でき、自動化されたインサイトが企業のコンプライアンスに準拠しているかを一元的にガバナンスできる。
SalesforceとTableauによる「強固で信頼されたセキュリティ基盤」としては、AIエージェントによるデータ活用を安全に進めるため、SalesforceとTableauのエンタープライズ向けセキュリティをプラットフォーム全体に組み込んだ。後付けのセキュリティレイヤーではなく、最初のクエリから最終的なアクションまでを包括的に保護する。役割に応じたアクセス制御と監査対応ログにより、医療や金融など、厳格な規制やプライバシー法への対応が求められる業界でも、データ活用のスピードを落とさずに安心して導入できる。
さらに、Tableauを開かずにSlackやTeamsにインサイトを届ける「ヘッドレス機能」を提供する。ユーザーはデータを確認するためにTableauの画面(UI)を立ち上げる必要がなくなる。オープンなMCP(Model Context Protocol)サーバーアーキテクチャの採用により、普段使用しているSlack、Microsoft Teams、あるいはChatGPTやClaudeといった生成AIのインターフェイスを通じて、AIエージェントが必要な分析結果や推奨事項を直接届けることが可能になる。
Salesforceでは、今回発表したAgentic Analytics Platformは、データの高度な活用や組織全体のデータ文化の醸成を進めている企業において、ダッシュボードの構築や加工といった「人間の重作業」をAIが全面的に代替し、人間がよりクリエイティブで戦略的な意思決定に集中するための強力な基盤になるとしている。
Auto Knowledge Graphは、7月に日本での一般提供を開始する予定。Tableau Agentの会話型分析機能は、2026年後半に日本での一般提供を開始する予定。Tableau MCPサーバーは、Tableau Next、CloudおよびServer向けに一般提供を開始した。Microsoft Teams、Slack、Google Workspace向けの新しい統合機能は、日本での一般提供を開始している。Agentic Analytics Command Centerの日本での一般提供は未定。
