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住友電工情報システムの「楽々WorkflowII」、生成AIと連携したアドオン用Javaソースコードの自動生成機能を正式提供

 住友電工情報システム株式会社は27日、電子承認・電子決裁システム「楽々WorkflowII」において、大規模な運用環境におけるサーバーの負荷軽減などが行われた新版「Ver.8.4.3.0」を提供開始すると発表した。あわせて、生成AI(RAG)と連携した新機能「AIプラグインビルダー」を正式リリースしている。

 楽々WorkflowIIは、企業内での申請・承認・決裁のワークフローを電子化し、業務効率化を実現する電子承認・電子決裁システム。短期間で利用を開始したい企業から、ERPなどの基幹システムと連携させ、本格的なワークフローを実現したい企業まで、幅広く利用できる柔軟性を備えているという。

 今回正式リリースとなった「AIプラグインビルダー」は、楽々WorkflowIIのアドオン用Javaソースコードを生成する機能。自然文で業務要件を入力するだけで、生成AIが楽々WorkflowIIの実装知識データベース(マニュアル、FAQ、Javadocなど)を参照し、アドオン開発に利用可能なJavaソースコードを自動で生成できる。

 例えば、「文書発行後の処理で、文書のデータを独自のデータベースに登録したい。」といった実装の要件を自然文で入力すると、その内容に応じてアドオンの実装メソッドを推定し、必要なJavaソースコードを生成する仕組み。これにより、開発者は、ゼロからコードを記述する負担を軽減できるだけでなく、Javaの知識や経験の差に左右されにくくなるため、複雑な業務ロジックの実装にも取り組みやすくなるとした。

自然文入力でJavaソースコードを生成する「AIプラグインビルダー」画面

 なお、試験利用の開始以降、正式リリースまでの間に改善を重ねており、ソースコード生成の精度が向上したほか、出力したソースコードの解説表示機能が新たに実装された。出力したソースコードの「解説」タブから、気になるコード部分にマウスオーバーすると、対象部分の解説が画面右側に表示される。

 さらに、追加情報ボタンをクリックすると表示されるポップアップ内の参照ボタンから、実装したいメソッドを選択し、そのメソッドをベースにソースコードの生成を行う機能も追加された。楽々WorkflowIIの開発経験がある開発者が利用する場合、自分が意図する実装箇所のメソッドをAIに直接指示することで、開発者の意図をより反映したソース生成を指示できるとのこと。

 加えて、開発中や修正対象のソースコードを「ベースとなるソースコード」として指定すると、生成AIがそのひな形や前提を考慮したソースコードを出力できるので、既存コードへの追記や改修といったシーンでも活用しやすくなった。「AIに対する追加の指示」欄では、メッセージ定義やテーブル仕様などの要件を補足情報として与えることで、設計意図を反映したソースコード生成を支援する。

実装メソッドやベースにするソースコードを指定した場合のコード生成画面

 また今回は、自社製品「QuickSolution」との連携により、生成AIとのチャット機能を備えた新しい検索画面が公開された。サポートサイトで提供している楽々WorkflowIIのマニュアルや逆引き辞書などのノウハウ情報は、キーワードの完全一致検索およびあいまい検索に対応していたが、今回の強化により、検索結果にもとづく解説の提示、特定ドキュメントの要約、対話を通じた追加情報の深掘りなど、生成AIを活用したドキュメント検索が可能になった。

生成AIと連携したマニュアル検索画面

 このほか、大規模な運用環境において、サーバー負荷を軽減するアップデートも行われた。楽々WorkflowIIでは、フォルダや組織、承認情報などを各APサーバーのメモリ上に保持して処理を高速化しているが、複数台構成では、更新内容をほかのAPサーバーへ共有する必要があり、この処理が負荷となる場合があったとのこと。

 そこで今回は、この共有処理を見直し、各APサーバーの負荷とデータベースサーバーへのSQL発行回数を削減した。これにより、システム全体のCPU・メモリ負荷が抑えられ、業務ピーク時の安定稼働に貢献するとしている。