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GMOインターネットグループ従業員の生成AI業務活用率は96.2%、一人あたりの月間削減・捻出時間は46.9時間

 GMOインターネットグループ株式会社は8日、同グループにおける生成AIの活用に関する定点調査の結果を公表した。2025年12月に実施した調査の結果、グループ全体の生成AI業務活用率は96.2%となり、前回調査から1.2ポイント増加したという。

 GMOインターネットグループは、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、グループ全体で取り組む生成AIの活用・業務効率化の取り組みを進め、四半期に一度、生成AIの活用に関する定点調査を実施している。今回の調査は、回答者数が6368人(有効回答5561人)。調査対象はGMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員、業務委託)。調査期間は2025年12月8日~12日。

 生成AI業務活用率では、国内パートナー(シフト勤務を除く)の96.2%が生成AIを活用しており、前回調査から1.2ポイント増加した。前回調査から、パートナー数が350人増加したにもかかわらず、業務活用率は高い水準を維持しており、AI人材の採用が着実にできていると評価している。

生成AI業務活用率

 業務に生成AIを活用しているパートナーのうち75.4%が「ほぼ毎日」、93.1%が「週1回以上」活用しており、生成AIの活用により、1カ月あたり約25.1万時間(前回調査差+約2.7万時間)の削減、一人あたり約46.9時間(前回調査差+約3.7時間)の削減を実現したとしている。

 また、生成AIを業務活用する人のうち、複数のAIサービスを利用している割合は82.2%(前回調査差+2.2ポイント)、有料サービスの契約率は75.8%で増加傾向にあり、複数AIサービスの使い分けが浸透しつつあると分析している。これは、2025年6月に開始した「GMO AIブースト支援金」の活用によるものと考えられるとしている。

複数AIサービス利用率(業務活用者)

 利用するAIの種類では、特にGemini(NotebookLM)の活用率が大きく伸びていることから、「nanobanana」などの画像生成AIや、テキストベースのAIである「NotebookLM」の社内浸透が進んでいると考えられるとしている。また、生成AIによるグラフィックレコーダー画像や、インフォグラフィックも、会議の議事録やアンケート結果の視覚化に活用されているという。

 AIエージェントについては、業務活用率は43%となり、さらに「活用イメージがある」と回答したパートナーを含めると62.9%のパートナーがAIエージェントを活用している、または活用したいと考えているという。GMOインターネットグループでは、ハイパーオートメーション化された企業グループを実現するためのAI人材を育成する「一騎当千プロジェクト」を通じて、AIエージェント体験の機会を拡大しており、今後さらなる活用率の向上を見込んでいる。

 AIを利用する中で、人間がやった方が良いと感じることは何かという質問では、これまでと同様に、最終調整・意思決定をするのは人間がやった方が良いという回答が多くみられた。また、文脈や前提知識を整理し、「何をやるか」「どの方向に進むか」「どんな価値を出したいか」など方向性を決める部分に関しては、人間がやるべきだという意見も多く寄せられた。

 現場を見て決めるという判断や、日々の細かなジャッジメント、価値判断など、情報がそろっていない状況での意思決定は、人間のリアルな感覚や勘が重要であると感じられていると分析している。

 生成AIを使いこなしている人の条件についての質問では、新しいサービスや使い方を積極的に試して、常にアップデートと改善を続ける人という意見があった。秒進分歩のAI情報を収集し、判断できる人が使いこなせる人の条件であると推察している。

 また、前回に引き続き、「どこをAIに任せ、どこを人がやるか」を適宜判断し、必要に応じて複数のAIやRPAを組み合わせて、仕事全体の効率や価値を最大化できる人という意見もみられたという。