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パナソニック コネクト、公的モバイルID認証サービス「VeriMe」のWindows用SDKやWebブラウザAPIを提供

 パナソニック コネクト株式会社は16日、公的モバイルID認証サービス「VeriMe(ベリミー)」をアップデートし、Windows OSのシステムやWebブラウザでの利用に対応すると発表した。

 「VeriMe」は、本人確認を必要とする事業者向けのプラットフォームサービス。デジタル庁は6月24日に、「iPhoneのマイナンバーカード」提供開始を発表したが、「VeriMe」を利用すると、iPhoneのマイナンバーカード情報を安全に読み取る仕組みを、事業者が簡単かつ迅速に開発可能になる。

 すでに、事業者向けにはAndroid OS用のSDK(ソフトウェア開発キット)を提供しているが、今回のアップデートでは、Windows OS用のSDKおよびWebブラウザAPIを新たに提供する。

 パナソニック コネクトによれば、本人確認の需要が高い金融・行政・小売等の業界で利用されている業務システムの多くは、Windows OSで構築されているとのこと。Windows SDKを利用すれば、事業者は、既存システムをそのまま生かしながら、iPhoneのマイナンバーカードを使った本人確認を取り入れられるようになるため、当該業界での普及を加速するとした。

 また、Webサービスに注力している事業者や、ネイティブアプリの開発に不安を感じる事業者向けにWebブラウザAPI(リモートブラウザサービス)を提供することで、事業者のWebサービス上でもiPhoneのマイナンバーカードを使った本人確認が可能になる。なお、このAPIは既存のWebサービスから呼び出すだけで利用でき、開発期間やコストを最小限に抑えた導入に対応するとのこと。

 さらに、開発なしで利用したい事業者向けには、対面取引時にすぐに本人確認機能を利用できる標準アプリ(タッチアプリ)を提供する。これを利用することにより、例えば、酒類やたばこの購入時、イベントの申し込みや入場時など、物理的な公的身分証を用いて目視で確認を行うことが多い場面での確認作業を効率化できる。

 加えて、このアプリはスマートフォン、タブレット、PCのいずれの端末でも利用でき、ユーザーによる顔認証のフローを追加して厳格な当人確認を行えるため、なりすましを防止可能とした。