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CTC、柔軟なPLMを迅速に実現できるローコード開発基盤「Mendix」を製造業向けに展開

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は3日、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(以下、シーメンス)のローコードプラットフォーム「Mendix(メンディックス)」の取り扱いを開始すると発表した。国内の製造業向けに提供する。

Mendixの導入イメージ

 Mendixは、プログラミングの専門知識がなくても、直感的な画面操作でアプリケーションを開発できるローコード開発プラットフォーム。製造業向けに最適化されたテンプレートやモジュールを備え、現場の業務フローや要望に応じたアプリケーションを短期間で開発できる点を特徴としている。

 また、既存のPLMやCAD、IoTとの連携が容易で、製造現場で利用しているバーコードスキャナーやラベルプリンタなどのツールとも接続が可能。業務データをリアルタイムでアプリケーションに取り込めることから、現場の状況やニーズに即座に反映したアプリケーションを開発でき、従来のレガシーシステムでは対応が難しかった要件変更や仕様の見直しにも迅速に対応できるため、PLMの最適化を実現するという。

 さらに、すでにシーメンスのソリューションを導入している企業にとっては、共通のデータモデルや認証基盤を活用してスムーズな導入を行えるとしている。

 なお、CTCは、長年にわたりシーメンスの設計・製造業務向けエンジニアリングソリューションを提供してきた実績を持っており、今回のMendixの取り扱いによって業務アプリケーション分野での支援をさらに拡大し、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進したい考えだ。同社では、3年間で10億円の売上を目標としている。