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NECとメタップス、ガバメントクラウド運用管理補助サービスでクラウドコスト管理・最適化機能を提供
自治体の基幹業務システム向けにクラウドコストの管理・最適化を促進
2025年12月1日 15:39
日本電気株式会社(以下、NEC)と株式会社メタップスホールディングス(以下、メタップス)は11月27日、ガバメントクラウド上でNECが運用をサポートする自治体基幹業務システムにおいて、クラウドコスト管理・最適化機能を提供開始すると発表した。
全国の自治体では、自治体基幹業務システムのガバメントクラウドへの移行に向けた取り組みが加速しているが、ガバメントクラウドへの移行後、新たな課題として、クラウド利用料の高騰や、コスト管理の難しさが顕在化しているという。特に、ガバメントクラウドの共同利用方式では、自治体が直接クラウド利用料を確認できず、運用管理補助を委託している事業者に問い合わせる必要があるほか、クラウド利用料の正確な内訳が把握しづらい点が課題になっているとのこと。
今回、両社では、こうした課題を解決するため、メタップスが提供しているAWS向けのコスト管理ツール「srest(スレスト)」を、NECが共同利用方式で提供するガバメントクラウド運用管理補助サービスへ標準サービスとして組み込むことにした。
この「srest」を利用することにより、日次で利用料の内訳を確認できるため、クラウド利用料の請求・支払事務にかかる自治体職員の負荷が軽減される。また、共同利用方式に特化したコスト按分方式や、全画面での日本語・日本円表示に対応しているので、クラウド利用に不慣れな職員でも利用しやすくなっているとした。
加えて、クラウド利用状況の可視化機能により、どのクラウドサービスがコスト増加の要因となっているかを容易に特定可能。さらに、日本円による予算を設定し超過アラートを受け取る機能や、コストの異常変動を検知する機能を通じて、継続的なコスト最適化を支援するとしている。
なお、NECとメタップスは今後も連携を強化し、さらなる機能拡張や、共同利用方式による自治体基幹業務システムの拡販、単独利用方式を採用する自治体への「srest」の展開なども視野に入れ、取り組みを進めるとのことだ。

