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メタップス、AWS監視ツール「srest」でコストを配賦・可視化する機能を提供

 株式会社メタップスホールディングス(以下、メタップス)は23日、AWS横断監視ツール「srest」で、クラウド利用コストを事業部やシステム環境ごとに割り当てる「コストアロケーション機能」を提供開始した。srest導入企業は、追加費用なしでコストアロケーション機能を利用できる。

 メタップスでは、クラウド利用が進む一方で、1つのAWSアカウントを複数システムで利用している企業が依然として存在しており、AWSでは利用料の請求単位がアカウントごとに設定されているため、1アカウント内に複数のシステムリソースが混在すると、各事業部やシステム環境ごとのコストを正確に把握することが困難になり、コスト管理が煩雑化する原因となると説明。こうした課題に対応するため、コストの配賦・可視化を自動化するコストアロケーション機能を新たに提供するとしている。

 コストアロケーション機能は、srest上でAWSアカウントやAWSサービスに対して、コストをグループごとに配賦できる機能。この機能を活用することで、事業部ごとのAWSコストを簡単に可視化し、コスト管理の透明性を向上させられる。さらに、ネットワーク転送量やリクエスト量など、詳細な指標に基づいたコスト配賦も、直感的で分かりやすいUIを通じて行える。これにより、手動での配賦作業に比べて、負担を削減しつつ、効率的かつ正確なコスト管理を実現する。

 機能を利用することで、AWSコスト担当者は迅速に事業部ごとのコスト状況を把握できるため、異常なコスト増加や急激な変動を早期に検出し、適切な対策を講じられる。また、SREはサービスの運用状況に応じた正確なコスト配賦を行うことで、クラウドリソースの利用効率を高める意思決定をサポートできる。

 これらの特長により、コストアロケーション機能は単なるコストの可視化にとどまらず、全社的なコスト最適化やクラウド運用の改善を促進し、持続的なFinOpsの実現を後押しする支援ツールとして機能するとしている。