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Synology、監視カメラ向けの新サービス「C2 Surveillance」を発表
2025年5月23日 09:00
台湾Synologyは21日、監視カメラ向けの新しいVideo Surveillance as a Service (VSaaS) ソリューション「C2 Surveillance」を発表した。
C2 Surveillanceは、複数拠点での運用における監視の展開と管理を簡素化するように設計されたサービス。デバイスライセンスの要件がないため、追加のコストや制約を心配することなくカメラを追加できる。サーバーレスで迅速に展開でき、マルチサイトのスケーラビリティを備えた無停止のクラウド監視を提供する。
展開と管理のしやすさを中心に構築され、セットアッププロセスはモバイルデバイスでも数分で完了するようにデザインされている。この直感的なインストール体験により、管理者は専門的なトレーニングを受けることなく、新しいサイトを迅速にオンラインにすることができ、あらゆる規模の企業にとって非常にアクセスしやすくなっているとしている。
高度なAI搭載の検出タスクも、ユーザーフレンドリーなインターフェイスを通じて簡単に設定でき、簡単なアクセスと強力な機能を数クリックで提供する。
また、C2 Surveillanceは、継続性を重視したアーキテクチャで設計されており、ネットワークの中断があっても録画が途切れないようにする。すべての映像はmicroSDカードにエッジ録画され、C2 Cloudへ録画をバックアップすることで、保護を追加することもできる。さらに、C2 Surveillanceはフェイルオーバーオフラインモードをサポートしており、インターネットから切断されてもローカル監視ができる。
機密映像とユーザーアクセスを保護するために、システムにはAES-128暗号化、多要素認証、詳細な権限設定が組み込まれ、ISO 27001、SOC 2 Type II、NDAAを含むコンプライアンス基準に準拠している。
複数の拠点で運営する組織をサポートするため、C2 Surveillanceはクラウドインフラを活用して、各拠点のカメラを一元管理する。Windows Active Directoryとのシームレスな統合により、一元化されたアイデンティティとアクセスの管理が可能。また、役割ベースのアクセス制御は、管理者がチームや拠点に対して特定の権限を簡単に委譲できるようにする。
さらに、C2 Surveillanceは低帯域幅モードをサポートしており、ビデオ品質への影響を最小限に抑えながら帯域幅の消費を最大50%削減でき、帯域幅に制約のある環境にも適している。
C2 Surveillanceは、2025年後半に提供開始予定としている。