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テラスカイ、MCP対応のAIエージェントサービス「mitoco Buddy」を提供

 株式会社テラスカイは7日、QueryPie AI合同会社と、AIエージェント事業において協業すると発表した。テラスカイは、同社の企業向けAIプラットフォーム「QueryPie AI Platform(AIP)」を採用し、新たに提供を開始する「mitoco Buddy」を通じて、MCP(Model Context Protocol)対応のAIエージェントサービスを展開する。

mitoco Buddyのチャット画面

 「mitoco Buddy」は、「AIP」のAIプラットフォーム機能を活用して開発された、企業向けAIエージェントサービス。SalesforceやSlack、Gmail、Microsoft 365など、約50種類のクラウドサービスとMCPを介した連携が可能となっており、既存の業務環境を生かしたスムーズな連携を実現するという。また、提供外のサービスともカスタム設定によって連携を行えるとのこと。

 さらに、「Salesforceへ商談を登録する」「名刺を取り込む」「レポートを出力する」などの独自のエージェントを追加できるほか、スケジューラーによる繰り返しや定期的な実行などにも対応。LLM(大規模言語モデル)についても、事前に設定しておくことにより、ChatGPTやClaudeなど、種類やバージョンによって得意分野の異なる複数のモデルを使い分けられるとした。

LLMモデルの選択画面

 なお、ユーザーの利用動向やMCP、各種データの利用状況を一元管理し、AI運用を可視化することにより、セキュリティを担保できる仕組みを備えているので、企業のAIガバナンスとセキュリティ監査対応をワンストップで実現できるとしている。

 テラスカイでは、今回の協業により、AIPを基盤とする「mitoco Buddy」を展開し、営業支援、業務効率化、カスタマーサポートなど、企業活動の各領域におけるAI活用を推進する考え。12月1日にプレリリース版を、12月末には製品版をそれぞれ提供開始する予定だ。