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メシウス、PDF文書を生成・更新するAPIライブラリ「DioDocs for PDF V8J SP2」、AI機能を搭載
PDFファイルの要約や目次の作成などに対応 Excel向けでは互換性向上を実施
2025年10月2日 08:00
メシウス株式会社は、ドキュメントを生成・更新する開発支援APIライブラリ「DioDocs(ディオドック) for PDF/Excel」の2製品において、新版「V8J SP2」を10月15日より提供開始すると発表した。
DioDocsは、Microsoft ExcelやAdobe Acrobatなど、ほかのソフトウェアに依存しない軽量・高速なAPIライブラリ。C#およびVB.NETのコードから直観的に利用できるAPIを利用し、業務アプリケーションでよく使われるExcelファイルとPDFファイルの作成や編集、保存など、さまざまな操作を実装できる点を特徴としている。
今回の新版では、「DioDocs for PDF」において、ドキュメントの要約や目次(アウトライン)の作成、テーブルの抽出が可能なAIアシスタント機能を新たに追加した。
要約については、1)読み込んだPDFファイルの要点を短くまとめる、2)重要なポイントだけでなく流れや構成も含めて要約する――といった2種類から選択して利用可能だ。
また目次の作成では、文書を分析してセクションごとの一覧を作成できる。セクション名は文書中の表記と完全に一致させることが可能で、階層構造(上位セクションの下に下位セクションがある)も目次に反映できるとのこと。
テーブルの抽出では、表(テーブル)が含まれているPDFファイルを読み込み、「ファイル内の表の1~5行目を取得」などとAIに命令することで、指示した部分の表データ抽出を行える。
一方、「DioDocs for Excel」では、Excelとの互換性をさらに向上させた。まず、Excelに新たに追加された、データの集計や整理に便利な4つの関数(GROUPBY、PIVOTBY、PERCENTOF、TRIMRANGE)に対応した。
さらにアクセシビリティ対応が強化され、ワークシート上の図形やグラフに「代替テキスト(視覚に障害のある方向けの説明文)」を設定できるようになった。一方で、デザイン目的の図形やアイコンなどを「装飾用」としてマークすることで読み飛ばせるようになり、スクリーンリーダー利用者にも重要な情報を正しく届けられるとしている。
加えて今回は、チャートシートのズーム機能も改善された。Excelの「選択範囲に合わせて拡大/縮小」と同様の機能を搭載し、チャート全体や必要な部分を見やすいサイズで確認できるようにしている。
「DioDocs for Excel V8J SP2」「DioDocs for PDF V8J SP2」のライセンスは年間サブスクリプション方式での提供となり、価格(税込)はいずれも、開発ライセンス(初回)が37万4000円、更新が18万7000円。1人の開発者(利用者)につき1ライセンスが必要となる。