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メシウス、Excel/PDFドキュメントAPIライブラリ「DioDocs V8J SP1」を提供

PDFファイル内の表を出力する機能やPDFファイル上での音声再生機能を搭載

 メシウス株式会社は、ExcelやPDFを作成・編集するAPIライブラリAPIライブラリ「DioDocs(ディオドック) for Excel/for PDF」の2製品において、新版「V8J SP1」を7月9日にリリースすると発表した。

 DioDocsは、Microsoft ExcelやAdobe Acrobatなど、ほかのソフトウェアに依存しない軽量・高速なAPIライブラリ。C#およびVB.NETのコードから直観的に利用できるAPIを利用し、業務アプリケーションでよく使われるExcelファイルとPDFファイルの作成や編集、保存など、さまざまな操作を実装できる点を特徴としている。

 今回の新版では、PDFを対象としたDioDocs for PDFに「表データ抽出」機能を追加した。PDFビューワ上からファイル内の特定の範囲を選択すると、選択範囲に配置されている表データが自動検出され、抽出したデータはCSV、TSV、JSON、XLSX、XML、HTMLの各ファイル形式で出力できる。

 なお、表の抽出範囲は視覚的に調整でき、表から抽出するデータの範囲を自由に指定できるほか、抽出データにおける枠線表示や行・列の追加/削除、サイズの拡大・縮小といった設定をマウス操作で行って、ビューワ上でその結果をリアルタイムに確認できるという。

 また、PDFファイル上で任意の音声を再生できる「ActionSound」機能も追加されました。ボタンクリック、マウスオーバーといったユーザーの操作に応じて、指定した音声ファイルを再生でき、音量調整、同期/非同期再生、ループ再生といった設定も行える。文章だけでなく音声での補足が可能になるので、パンフレットやプレゼン資料などに音声解説を入れたり、語学学習教材や朗読教材などで発音を確認したり、といった利用法に対応するとしている。

 一方、Excelを対象としたDioDocs for Excelでは、大量データを処理する際のパフォーマンスを改善するため、内部アルゴリズムの見直しを実施した。その結果、前バージョン「V8J」と比べ、VLOOKUP関数で約99%、UNIQUE関数で約70%、処理時間の短縮できたとのこと。

 「DioDocs for Excel V8J SP1」「DioDocs for PDF V8J SP1」のライセンスは年間サブスクリプション方式での提供となり、価格(税込)はいずれも、開発ライセンス(初回)が37万4000円、更新が18万7000円。1人の開発者(利用者)につき1ライセンスが必要となる。