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リコーPFUコンピューティング、第4世代Xeon SP搭載の組み込みPC「RICOH AR8300モデル320P」を発売

 リコーPFUコンピューティング株式会社は8日、高信頼設計の組み込みコンピューター「RICOH AR8300モデル320P」を発売した。

 RICOH AR8300モデル320Pは、国内で設計・製造されたハイエンドモデルで、リアルタイム演算や大容量データ処理が求められる半導体製造・検査装置、医療・社会インフラなど、システムの停止が許されない現場での長期連続稼働を支える分野に適した製品。第4世代Intel Xeon Scalableプロセッサー(Sapphire Rapids-SP)を最大2基搭載し、高い拡張性とセキュリティ対策を兼ね備え、最先端のシステムで求められる信頼性に対応する。

RICOH AR8300モデル320P

 組み込みコンピューター「ARシリーズ」は、国内設計・生産にこだわり、回路設計から製造、BIOSポーティングまで全てを国内で実施。マージン重視の設計ルールの採用、設計レビュー、試作・量産前の繰り返し評価など、厳格な品質管理プロセスを経て製品化されており、安定した供給と迅速な技術サポートを実現している。

 横置き時で幅420mm×奥行き450mm×高さ160mmの省スペース筐体に、第4世代Intel Xeon Scalableプロセッサーを最大2基搭載でき、高度な並列処理性能で大容量データ処理やリアルタイム演算に対応し、縦置き・ラックマウント対応により柔軟な設置性を実現する。

 ECC対応DDR5メモリを最大128GBまで搭載可能。NVMe-U.2接続によるSSDに対応し、SATA Gen 3.0 SSDと比べて約3倍の高速データアクセスを実現する。PCI Express Gen5対応の拡張スロットをサポートし、高性能グラフィックスカードや高速I/O拡張カードを搭載でき、拡張性と処理性能の両立を実現する。

 セキュリティ面では、リコーPFUコンピューティングが独自開発したEmbedWare RASコントローラを標準搭載し、NIST SP 800-193準拠のBIOS改ざん保護・検知・自動回復機能を備える。ハードウェア監視機構により、CPU障害時でもログ取得や状態監視が可能。さらに、OS上のシステム監視ツールEmbedWare/SysMonとの連携により、稼働状況の可視化と迅速なトラブル対応を実現する。