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NECとミマモルメ、顔認証を用いた子どもの見守りサービスの実証実験 入館・退館を保護者に通知

第1弾は「NECグリーンスイミングクラブ溝の口」で8月より開始

 日本電気株式会社(以下、NEC)と、阪急阪神ホールディングスグループの株式会社ミマモルメは6日、子どもの登下校情報や習い事施設の出入りを保護者に通知するサービス「登下校ミマモルメ」および学童施設の業務効率化システム「学童ミマモルメ」と、NECの顔認証技術を活用した「Bio-IDiom Services for SaaS」を連携させた、新たな見守りサービスの実証実験を実施すると発表した。

 第1弾としては、スイミングスクールに通う子どもの入退館を顔認証で検知し、当該情報を保護者に通知する実証実験を、神奈川県川崎市のスイミングスクール「NECグリーンスイミングクラブ溝の口」で開始する。参加は任意で、期間は8月8日~10月24日の予定。

 この実証では、子どもの入退館を顔認証で検知し、自動で「入館通知」および「退館通知」を保護者に配信する仕組みの効果を検証する。通知により、保護者は子どもが無事に施設に到着・出発したことを把握でき、安心感が得られるとともに、お迎えのタイミングや食事の準備など、家庭内の行動を、より無駄なく行えるようになるとした。また、従来の二次元コードやカードによる打刻時に発生していた“持参忘れ”の問題についても、本人の顔を用いた認証により解決を図っている。

 なお、今回の仕組みはタブレット端末1台で導入可能なシンプルな構成のため、施設側に特別な設備投資を必要とせず比較的安価に導入でき、導入プロセスも容易なことが特徴で、今後は、全国各地の教育施設や子ども向け施設への展開を目指すとした。また第2弾以降では、学童施設への入退館やスクールバスの乗降に関する実証実験を予定している。