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トライアルとNECが協業、顔認証を利用した決済や入場管理の実証を福岡県宮若市で実施

 株式会社トライアルホールディングス(以下 トライアル)と日本電気株式会社(以下 NEC)は、安全・安心・便利な街づくりを目指して、顔認証分野で協業すると発表した。今回はその第1弾として、トライアルが運営する福岡県宮若市の複数施設において、トライアル、NEC、およびトライアルの取引先企業の約500名を対象に、NECの顔認証技術を活用した決済と入場管理の実証を、1月末から2月中旬にかけて順次開始する。

 トライアルは、独自に開発したIoT技術やAI技術を導入し、データの利活用をもとに新しい購買体験を提供したり、効率的な運営を可能にしたりする店舗形態「スマートストア」の展開を全国で進めている。また宮若市とは、2020年9月に官民連携協定を締結し、リテールDXタウンとして同市の学校跡地等を利活用した街づくりを進めているとのこと。

 今回の連携では、スマートストアの「トライアルGO脇田店」、産地産直レストラン「グロッサリア脇田店」においては、顔認証を利用した決済を、AI開発センター「MUSUBU AI」、AIデバイス開発センター「TRIAL IoT Lab」、従業員寮「T MAISON WAKITA」の3カ所では、顔認証を利用した入場管理の実証を行う。顔認証を共通IDとして、さまざまなサービスをシームレスにつなぐことにより、利用者は顔情報を一度登録するだけで、複数サービスでの顔認証を利用可能になるとした。

 なお両社は今後、顔認証技術を活用したサービスの利用対象を顧客に拡大し、新たな購買体験の提供や、さらなる利便性の向上を実現していく考え。また、宮若市内のほかの施設や、別のエリアでも顔認証技術の活用を拡大し、安全・安心・便利な街づくりを推進するとしている。

トライアルGO脇田店での顔認証決済のイメージ