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NECとGoogle Cloudが協業、AIエージェントを起点とした包括的なAIエコシステム構築を目指す
2025年8月5日 14:22
日本電気株式会社(以下、NEC)は5日、AIエージェント分野においてグーグル・クラウド・ジャパン合同会社(以下、Google Cloud)との協業を開始すると発表した。AIエージェントを起点に、企業・自治体における業務変革と新たな価値創出を支える、包括的かつオープンなAIエコシステムの構築を目指すとしている。
Google Cloudでは、独自の基盤モデル「Gemini」や、オープンなイノベーションを促進する「A2Aプロトコル(A2A)」に代表される、世界水準のAI技術開発に強みを持つ。一方のNECは、最先端のAI技術を活用した安全・安心な業務環境の提供に強みがあり、多様な業種・領域における多くの顧客の業務変革を支援してきた実績と、そこで培った実践的な知見を有している。
今回の協業では、こうした両社の強みを組み合わせて、包括的なAIエコシステムの実現を目指すとした。
またNECは、自社をゼロ番目のクライアントとするクライアントゼロの考えのもと、社内DXを推進する中で、多岐にわたる業務にGoogle Cloudのサービスを活用している。今後は、そこで培った実践的な知見を生かし、A2Aに対応したAIエージェントの開発、およびGoogle Cloud上での提供を目指す考えだ。
具体的な取り組みとしては、NECのAIエージェントをGoogle Cloud上で提供するほか、Google Cloud上でのAI活用にNECのAIガバナンスに関するノウハウを提供する。また、NECの社内情報基盤でVertex AI Search、Google Agentspaceを活用。さらに、ADK(Agent Development Kit)とGoogle Agentspaceを活用し、NECによるAIエージェントの開発・運用を実施する。
