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双日テックイノベーション、オンプレミス型の生成AI基盤パッケージ「STech I-AI-Innovation Suite」を提供
2025年7月30日 06:00
双日テックイノベーション株式会社(以下、STech I)は29日、株式会社neoAIおよび日本ヒューレット・パッカード合同会社(以下、HPE)と共同で開発した、オンプレミス型生成AI基盤パッケージ「STech I-AI-Innovation Suite」の販売を開始した。
STech I-AI-Innovation Suiteは、企業が生成AIを安全かつ効率的に活用できる環境を提供するオンプレミス型の生成AI基盤パッケージ。データが自社システム内に保存されるため、外部のクラウドプロバイダーに依存せずにデータのセキュリティとプライバシーを確保できる。
ハードウェアやソフトウェアの構成を自由にカスタマイズできるため、特定のニーズに合わせた最適なパフォーマンスを実現できる。また、システムのアップグレードやメンテナンスも自社で管理できるため、運用の柔軟性が高まる。
さらに、初期投資はかかるものの、クラウドサービスの継続的な利用料金を避けることで、総コストを抑えられる。
neoAIが開発するLLM「neoAI Chat for オンプレミス」とLLMを稼働するHPEの最新サーバーを、事前検証済みの構成でパッケージ化して提供。利用規模(想定利用ユーザー数500人、1000人、5000人)に応じた3種類のパッケージを用意し、要件に合わせて最適なパッケージを選択できる。パッケージ販売価格は2500万円から。また、利用状況に合わせて柔軟に拡張できる。
「伴走支援サービス」では、「導入したが成果が出ない」といった課題に対し、AIスペシャリストが業務理解からAIアシスタント設計・運用まで一貫して支援し、顧客に即した業務特化型AIを構築することで、生成AIの業務定着と効果創出を実現する。
「AI教育サービス」では、DX教育サービス「DX University」による生成AI定着支援サービスを提供する。AIを“使える組織”へと成長させるため、経営層・現場向けのワークショップやハンズオン研修を提供する。AIに関する理解を深めるだけでなく、実業務への応用や新規ビジネス創出のためのアイデア創出まで支援する。
パッケージは、金融機関、医療機関などの高度なセキュリティ要件が求められる企業や、大規模なデータ処理や頻繁なAI利用が必要な製造業・研究開発部門、自社独自の業務特化型AIアシスタントの開発・運用を検討している企業、クラウドサービスのコスト増大に課題を感じている企業、社内のデータガバナンスポリシーにより、クラウドサービスの利用に制約がある企業などでの導入を想定している。