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東芝テック、生成AIを用いた各企業の課題解決を支援する伴走型サービスを提供

 東芝テック株式会社は23日、生成AIを用いた各企業の課題解決を支援する伴走型サービスを、2025年度中に提供開始すると発表した。

 提供予定の新サービスは、生成AIの導入に悩む企業に対して、さまざまな支援を一貫して提供する伴走型のサービス。参加者が自らの業務課題を持ち寄り、生成AIを活用した解決策をともに考えるワークショップ形式を採用しており、生成AIへの理解を深めるとともに、業務課題を解決するための具体的なソリューションの創出につなげていくことを目指している。

 東芝テックでは、こうして実際に現場で直面する課題に対するソリューションを模索することで、日常業務に根付いた継続的な改善手段として生成AIを活用できるよう支援するとした。

 また、基礎知識の習得から、業務課題の可視化、ソリューションの具体化、PoCの実施、運用体制の構築までを一貫して支援できる点も特長で、実装に至るまでのフェーズに応じた柔軟にサポートを提供するとのこと。

 なお発表に先立ち、4月23日には、「お客さまの声の収集・活用方法」をテーマとしたワークショップを株式会社東急ストア向けに開催した。このワークショップには、東急ストアの11部門と生成AIの専門知見を持つ企業が参加。東芝テックは、生成AIについての基礎知識を講義するとともに、グループワークを通して日常業務における課題の抽出や生成AIが提供し得るソリューションの可能性の検討を支援した。

 またワークショップ内では、生成AIの活用による業務効率や消費者サービスの向上についての議論も交わされ、合計17件の生成AI活用アイデアが創出され、日常業務に応用できる可能性が確認されたとのこと。東芝テックは、これらのアイデアを日常業務への実装できるよう、引き続き支援を行っていくとしている。

 さらに、ワークショップによる生成AIの利用促進効果として、東急ストアにおけるワークショップ開催前後各1週間の生成AIチャットの利用回数を測定した結果、12%の増加が確認されたほか、参加者へのアンケートでは、回答者の92%が「生成AI活用に対する心理的障壁が軽減された」と回答したとのことだ。