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アグレックス、大企業向けの営業活動を支援するSalesforceアドオンパッケージ
深い顧客理解と安定的な営業活動をサポート
2025年6月17日 14:24
株式会社アグレックスは17日、企業の顧客理解を促進することで安定的な営業活動の実現をサポートするSalesforceアドオンパッケージ「エンタープライズセールス向けアカウントプラン作成支援ソリューション」を、同日より提供開始したと発表した。Salesforce製品のうち、「Sales Cloud」「Industry Cloud」のライセンスに対応する。
アグレックスによれば、大手企業向けの営業活動は、商談の芽の発掘から具体化、提案、顧客内調整を経て契約までの一連の流れに1年以上かかることが多く、社内外の関係者も多岐にわたるため、結果として、業務が属人化しやすい傾向があるという。
また、中小企業と比べて見込み顧客数が少ないことに加え、契約が成立すると大きな利益をもたらすことから、競合企業が多数存在するほか、コンペティション形式で複数社から比較検討するケースも見受けられ、中小企業向けの営業活動での成功体験や手法を大手企業向けの営業にそのまま適応しても、成果につながりづらいとのこと。
そこでアグレックスでは、「顧客理解」のフレームワークをSalesforce上で稼働するアドオンパッケージとして開発。大手企業向け営業活動の安定化を支援する「エンタープライズセールス向けアカウントプラン作成支援ソリューション」として提供する。
このソリューションでは、アカウントプランの作成を支援する2つのマップ機能「ポテンシャルマップ」「インサイトマップ」を搭載しており、フレームワークに基づいてアカウントプランを策定できるため、営業活動の標準化が進み、品質の安定化を実現するとした。
このうちポテンシャルマップでは、顧客の部門と自社商品のマトリクスによってホワイトスペース分析を行い、「顧客に対して自社が提案可能な領域はどこなのか」「購買可能なボリュームはどの程度あるのか」といったことを可視化できる。
一方のインサイトマップでは、顧客の経営方針やビジネス環境などから、どのようなプロジェクトが顧客にとって必要なのかを押さえ、プロジェクトと自社商品をセットで顧客へ提案するための戦略の検討を行える。なお、Industry Cloud版では、スライド出力機能で検討結果を提案資料へ組み込むことも可能だ。
また、生成AIを利用した2つの機能により、営業活動に付随するノンコア業務の手間とコストを削減できるとのこと。1つ目のアカウントプランニングセッション(APS)向けの要約機能では、顧客に対する行動や各マップの変更履歴を生成AIで自動要約し、APSの準備にかかるコストを約30%削減可能。2つ目の外部環境分析機能では、顧客を取り巻く外部環境の分析を生成AIが支援することで、効率的にインサイトマップの作成が可能になるとした。
「エンタープライズセールス向けアカウントプラン作成支援ソリューション」の価格は、インプリメント費用が150万円(税別)から、カスタマイズ費用が個別見積もり。別途、Salesforceアカウントの契約が必要となる。