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アグレックス、Salesforceのログデータから業務可視化・分析を実現する「BPM-QuickWinサービス for Salesforce」を提供
2025年8月1日 13:00
株式会社アグレックスは7月31日、企業や組織の業務プロセス・資源などをデジタル上で再現し、リアルタイムで可視化・シミュレーションするDTO(Digital Twin of an Organization)アプローチで、Salesforceユーザー企業の継続的な業務改善を支援するサービス「BPM-QuickWinサービス for Salesforce」を7月に提供開始したと発表した。
BPM-QuickWinサービス for Salesforceは、Salesforceに蓄積されたログデータを、データに基づいた業務改善を実現する「プロセスマイニング」に活用し、客観的な業務可視化・分析を実現する。
BPM-QuickWinサービス for Salesforceにより、Salesforce上の業務データから課題を分析して、AgentforceをはじめとするAIの適用箇所を特定することで、デジタル技術の有効活用を促進し、業務生産性の向上を支援する。この一連の取り組みにより、継続的な業務改善のための土台が整うため、変化の激しいビジネス環境にも柔軟に対応できるビジネスプロセスの実現が可能となる。
サービスのフェーズ1では、プロセスマイニングによるデータドリブンアプローチ(無償対応)として、Salesforceに蓄積されたログデータをもとに現行業務プロセスを可視化・分析し、AIを含むデジタル活用案を提示する。企業はSalesforceログデータを提供するだけで実施できる。データ保管期間は1カ月。
Salesforceデータを利用したプロセスマイニングを実施し、Salesforceログデータの活用と独自の標準APIにより、企業側の工数をかけず課題を速やかに特定し、仮シミュレーションによる改善効果を算出する。Salesforce上の業務データをもとにした課題抽出から、最適なビジネスプロセスおよびAgentforceなどを含めたデジタル活用案の適用診断まで、無償で提供する。
フェーズ2は、End to End(E2E)のプロセス視点アプローチとして、周辺システムのログデータ分析や、フェーズ1の分析結果を起点とした業務課題の深掘り、改善施策の検討を実施する。さらに、改善前後の業務プロセスに対して業務量やコストのシミュレーションを行い、改善のインパクトを定量的に可視化する。
企業担当者へのヒアリングを実施し、データには表れない現場の知見や業務の意図も補完する。これにより、プロセスマイニングの客観性とヒアリングによる文脈理解を組み合わせた、精度の高い業務改善提案を可能にする。
周辺システムまで含めたプロセスマイニングと現場ヒアリングを組み合わせ、部分最適にとどまらない全体最適を実現。現状の姿(As-Is)とあるべき姿(To-Be)のビジネスプロセスをもとに、業務量、コスト、時間、リソースの項目を付加してシミュレーションすることで投資対効果を算出し、迅速かつ正確な意思決定を支援する。フェーズ2の価格は800万円(税別)から。
アグレックスは、BPM-QuickWinサービス for Salesforceの提供を通じて、BPMによる業務改革手法を広く普及させ、企業のさらなるDX推進と変化の激しいビジネス環境に耐える競争力の維持・向上を支援していく。これにより、2026年3月末までに7社への導入を目指す。