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PwCコンサルティング、企業変革に向けた戦略的なAI活用を導く「Technology Driven Enterprise」を提供
2025年6月10日 11:00
PwCコンサルティング合同会社は9日、オンライン上に展示されたさまざまなAIアセットを通じて、AIによってもたらされる新しい業務のあり方を体験でき、戦略的なAI活用へと導くサービス「Technology Driven Enterprise」を6月16日に提供開始すると発表した。
Technology Driven Enterpriseは、部門単位でのAIを活用した業務効率化を超え、企業が生成AIやエージェントといった最新のAI技術を活用しながら、業務全体を俯瞰(ふかん)した上での革新的なビジネスモデルの構築や業務改革を実現することを目指す。
PwCコンサルティングでは、生成AIやAIエージェントといった新たなAI技術が断続的に登場し、これまで人間が担ってきた業務の置き換えや代替にとどまらず、ビジネスや業務、さらには企業の形を大きく変えるような変革がさまざまな業界で起こりつつあると説明。そうした中では、企業の競争力維持に向けて、AIを活用した破壊的な企業変革を加速することがより一層求められるが、PwC Japanグループの調査によると、生成AI活用に対して「自社ビジネス効率化」や「自身や周囲の困りごとを解決」といった内向きな捉え方をしている層が過半数を占めているという。
こうした背景からPwCコンサルティングは、企業変革の実現には、最先端のAI技術を駆使した未来の業務のあり方を意思決定者が理解することが必要だと考え、Technology Driven Enterpriseを企画したとしている。
Technology Driven Enterpriseは、AIアセットが展示されたオンラインプラットフォーム「Technology Driven Hub」を用いたワークショップを主体として、ワークショップ後には、議論した内容を基に、業務課題解決に向けたAI活用を提案する。
AIアセットには、AIエージェントでフルオートメーションの運営を行う「新しい会社」など複数のコンテンツを用意するほか、商品企画、マーケティング、生産管理など業務ファンクションに応じたAI活用ユースケースも含まれ、デモも交えながら体験できる。
ワークショップでは、AI最新動向に関するレクチャーやこれらの体験を通じ、新しい業務のあり方に対するインスピレーションを得た後、クライアントが抱える課題やビジネス環境に応じたAIを活用したトランスフォーメーション(企業変革)について検討していく。それぞれの業務やサービスごとに閉じず、業務全体を一貫したデジタルジャーニーとして提供することで、AI技術を活用した次世代の業務改革の構想をともに探索可能となる。
サービス提供開始時点では、サービス担当者がPwCコンサルティングのオフィス環境からTechnology Driven Hubにログインする仕様のため、完全招待制としている。ワークショップ以外にも、ミーティングやイベントでのご紹介も、クライアントのニーズに合わせて随時実施予定としている。
PwCコンサルティングでは今後も、Technology Driven Hubで体験可能なコンテンツを拡充予定で、クライアントごとにオーダーメイドしたAIソリューションの提供を目指すとしている。