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ウィズセキュア、エクスポージャー管理ソリューション「Elements XM」の新バージョンを発表

 フィンランドのWithSecure(以下、ウィズセキュア)は現地時間21日、エクスポージャー管理ソリューション「WithSecure Elements Exposure Management(Elements XM)」の新バージョンを発表した。今回のアップデートにより、クラウドの可視性やアイデンティティリスク検知の性能が向上し、攻撃対象領域をより効果的に削減するとともに、パートナーがオンプレミス/クラウドのハイブリッドITを使用する中堅・中小企業に対して、エクスポージャー管理をより簡単に提供できるようになるとしている。

 Elements XMの新バージョンでは、クラウドの可視性向上とIDエクスポージャーの詳細な分析が保護機能の強化に含まれ、ハイブリッド環境全体にわたる複雑な攻撃経路の特定を容易にする。生成AIアシスタント「Luminen」との統合により、ローカライズされたコンテキストアウェアな推奨事項と修復ガイダンスを提供し、脆弱性の把握とその対応に必要な時間を大幅に短縮する。

 Element XMは、SIEM統合のためのAPIベースのセキュリティイベントエクスポート、経営層向けの包括的なレポート、オンボーディングを簡素化し、サービス提供を向上させるプレイブックなど、幅広いツールをパートナーに提供する。さらに、アプリ内ガイダンスや自動エージェントスキャンなどにより、オンボーディングエクスペリエンスが合理化され、導入直後からElements XMの価値を実感できるとしている。

 今回のアップデートでは、API経由でチケットシステムとSIEMシステムにElement XMの推奨事項を送信する機能と、経営層向けレポートで、エクスポージャー管理活動のバリューをサマリーとして表示する機能を追加した。

 このほか、機能強化として、生成AIアシスタントであるLuminenのローカライズされた修復手順により、Elements XMエクスペリエンスの効率性を向上。最新のクラウドおよびID脅威に対する高度な防御により、ハイブリッド攻撃パス(オンプレミス+クラウド)を保護する。

 ウィズセキュアでは、今回のアップデートはパートナーを第一に考えて設計しており、パートナーがスケーラブルで効率的、かつ差別化されたエクスポージャー管理サービスをユーザーに提供できるようになっていると説明。Luminenによってセキュリティ部門の負荷を軽減し、最も重要な脅威の優先順位付けおよび対応を容易なものにするとともに。レポート機能により、サービスの効果をユーザー企業の経営層に明確かつ分かりやすく示す。

 さらに、Elements XMは、従来の脆弱性管理の枠を超え、攻撃パスモデリング、脅威インテリジェンス、資産コンテキストを組み合わせて、誤った構成のクラウドサービス、公開されたID、ラテラルムーブメントのリスクによってアクセス可能になった内部システムなど、最も重要なリスクを明らかにするとしている。