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電通総研、複数のAIエージェントアプリを利用できる基盤を提供 第1弾は文書確認アプリ

社内外文書がルールや社内規定を順守しているかを自動で確認

 株式会社電通総研は24日、多様なビジネスシーンに適用した複数のAIエージェントアプリケーションを利用できる企業向けプラットフォーム「Know Narrator AgentSourcing」を提供開始すると発表した。AIエージェントアプリケーションの第1弾としては、文書確認に機能を特化した「ドキュメントレビュワー」を提供するとのこと。

「Know Narrator AgentSourcing」の全体像

 「Know Narrator AgentSourcing」は、さまざまなビジネスシーンに適用できる、複数のAIエージェントアプリケーションを利用可能な企業向けプラットフォーム。その第1弾としては、提案書や企画書などの社内外文書が、業種や業態で定められたルールや社内規定などを順守しているかを自動で確認できる「ドキュメントレビュワー」を用意した。

 独自の構造化プロンプトを活用し、膨大な確認項目を自動で意味のあるまとまりに分割して抽出し、AIエージェントが並列処理でタスクを高速に遂行する。この仕組みにより、一般的な生成AIでは正確性や所要時間が課題となる、複雑で膨大な項目の確認が必要な文書を、正確かつ迅速に確認することが可能。修正が必要な箇所については自動で代替案を作成するため、文書作成業務を効率化できるとした。

 なお今後は、さまざまな業務シーンを想定したAIエージェントアプリケーションをテンプレートとして開発・提供。多様な仕事をすぐに依頼できる利便性の高いプラットフォームを実現する。また設定をカスタマイズすることで、企業の業務や用途に適応させることが可能としている。

シンプルな生成AIとAIエージェント「ドキュメントレビュワー」の違い