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電通総研、企業向けChatGPTソリューション「Know Narrator」で最新LLMモデル「GPT-4o」を適用開始

 株式会社電通総研は5日、マイクロソフトが提供するAzure OpenAI Serviceを活用して開発した企業向けChatGPTソリューション「Know Narrator」において、「GPT-4o」を適用し、提供開始した。これにより、従来モデルと比較して約2倍の速度で、より高精度な生成AIを活用できるようになるとしている。

 Know Narratorは、ChatGPT環境を企業内に構築し、その活用を推進するソリューション。これまで、Know Narratorでは、最新版のLLMモデルを搭載してきたほか、ユーザーのチャット履歴を分析し、より効率的な利用方法を提案する「Know Narrator Insight」、ChatGPTが社内文書を参照し回答文を生成することを可能にする「Know Narrator Search」、API経由で別システムとの連携を行える「Know Narrator API」を独自に開発してきた。

 今回、GPT-4oの適用開始により、出力速度については質問してから回答が戻るまでの時間が、従来モデルと比較して2分の1以下に短縮した。また、画像認識の精度が向上したため、従来モデルでは難しかった日本語の手書き文字の読み取りが可能となった。

 さらに、GPT-4oでは、多言語データ対応が強化されたため、Know Narrator Searchにおいても日本語ドキュメントに対する読み取りや回答性能が向上した。

 電通総研では今後も、Know Narratorの機能拡充を図り、生成AIの実業務への適用と社会への普及を推進していくとしている。