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ウフル、SalesforceのAIエージェント「Agentforce」の導入支援サービスを提供

 株式会社ウフルは18日、Salesforceが提供するAIエージェント「Agentforce」の初期環境の整備から、業務に即したプロンプト・エージェントの設計、実装後の最適化・定着支援までを一気通貫で支援する「Agentforceクイック導入支援サービス」を提供開始した。

 Agentforceは、生成AIを活用して営業やカスタマーサポートなどの業務を支援する自律型AIエージェント。各業務に最適化されたAIエージェントを構築することで、業務効率化と生産性の向上を後押しする。

 ウフルは、2008年にSalesforceのパートナー事業を開始し、幅広い業界におけるDX推進を支援しており、サービスではこれまで培ってきた実績とノウハウを生かして、Agentforceの環境構築やプロンプト設計、データ準備といった専門的な工程を円滑かつ効率的に進め、約3カ月での実装を一気通貫で支援するとしている。

 サービスは、まずSalesforceが提供する「Agentforce for Service」を対象に、カスタマーサービス領域に特化した支援を提供する。今後は、他のAgentforceのサービスおよびユースケースも順次拡充を予定する。

 要件定義とプロンプト設計では、実際の業務シーンを想定しながら、必要なエージェントの役割やプロンプトの内容を整理・設計する。環境構築・初期設定では、Salesforceプラットフォームの心臓部で、Agentforceの基盤でもあるData Cloudを、Salesforce上で利用できるように設定し、必要な権限や接続環境を整える。

 エージェントの実装では、実際の業務に役立つエージェント、例えばセールスメールの自動作成や売り上げ予測の提示などを具体的に構築する。データ連携とAIチューニングでは、Data Cloudとのデータ連携を行い、プロンプトの最適化やチューニングによって、より高い精度と業務への適合性を実現する。

 要件定義から設計・実装、リリースまでは約3カ月で完了し、スピーディな立ち上げを支援する。

 オペレーター支援のユースケースでは、オペレーターが対応する際に、顧客からの問い合わせ内容を理解し、適切なデータをもとに回答案を自動で提示する。曖昧な質問にも柔軟に対応できるよう、状況に応じたルール選択や業務アクションの実行をサポートし、オペレーターの負担軽減と対応品質の向上を支援する。

 顧客情報に基づいた自動対応のユースケースでは、顧客のデータをもとに、問い合わせの背景や状況を把握し、適切な対応を自動でサポートする。例えば、商品の配送に関する問い合わせに対して、在庫状況や注文履歴を参照しながら、顧客ごとの状況に応じた案内ができるよう支援する。

 チャットでの自動対応のユースケースでは、ポータルサイトやチャットチャネルを通じて、オペレーターを介さずに顧客が問題を解決できる環境づくりを促進する。24時間365日の自動対応により、顧客の利便性向上と合わせて、問い合わせ対応にかかる業務負荷の軽減も期待できるとしている。