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HPE、「Aruba Networking Central」の仮想プライベートクラウドおよびオンプレミス向け新オプションを発表

 米Hewlett Packard Enterprise(以下、HPE)は現地時間8日、ネットワークの管理を一元化するソリューション「HPE Aruba Networking Central」について、導入する際の新しいオプションを発表した。

 仮想プライベートクラウド(VPC)環境向けのオプションは、クラウドの俊敏性に加え、特定データのセキュリティ、データ制御や規制要件が満たされることを求める顧客のための選択肢となる。また、クラウドに接続していない状態でも稼働する、オンプレミスオプションも提供する。

 今回の拡張により、HPEは高度なネットワーク管理機能を幅広く提供し、業界で唯一、クラウドネイティブなAI運用ソリューションを、顧客専用のVPC、オンプレミス、パブリックSaaS、またはNaaS(Network as a Service)を通じて提供するベンダーになるとしている。

 さらに、HPE Aruba Networking Central On-Premises for Governmentとして、政府関連のセキュリティ要件を満たすFIPS 140-2認定のサーバーハードウェアを含む、新しい導入オプションを提供する。包括的な同ネットワーク管理ソリューションは、AIデータキャプチャ、トレーニング、推論などの新たなユースケースで必要な、隔離されたオンプレミスとクラウドベースのVPCオプションに高度な制御を実現し、効率性の向上に寄与すると説明。プライベートクラウドおよびVPCオプションは、HPE GreenLakeクラウドを通じて導入できる。

 また、HPE Aruba Networking Centralに、Always-On(常時稼働)の自動化されたネットワークAIOps機能が加わり、クリティカルな有線および無線ネットワーク運用の継続的な監視、ネットワーク運用の最適化を実施し、パフォーマンスの不具合を検出する。AIアシスタントのファブリックがネットワークアーキテクトとして、データの監視と収集を実行し、ネットワーク運用に影響が出る前に設定エラーを検知、容量やパフォーマンスの拡張、セキュリティギャップの解消について診断とリコメンドを提供する。

Always-On(常時稼働)、AIを活用した自動化されたネットワーク管理アシスタント

 さらに、HPE Aruba Networking Centralは、フルスタックのネットワーク可観測性とデータレイクのテレメトリを拡張し、異種混在ネットワーク環境およびクリティカルなITアプリケーションの両方に対応するIT監視ソリューションとして強化した。また、サードパーティ製機器の監視機能を提供する、OpsRamp, a Hewlett Packard Enterprise companyの1年間のサブスクリプションが新たに加わった。HPE Aruba Networking Centralは、Microsoft Teamsのようなリアルタイムアプリケーションに対する可視性をさらに高め、音声通話やビデオ通話のサポートを大幅に改善するとしている。