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東北電力グループのユアテック、請求書受領クラウド「Bill One」で年間4万時間を削減

 Sansan株式会社は6日、株式会社ユアテックが、クラウド請求書受領サービス「Bill One請求書受領」(以下、Bill One)を導入したと発表した。紙の請求書の高精度な電子化と、自社の会計システムにひも付ける請求書のデータ管理基盤として活用することにより、年間約4万時間の業務削減を実現したという。

 ユアテックは、東北電力グループの総合設備エンジニアリング企業。オフィスビルや工場・病院などの施設における設備工事、電力会社の送配電設備の建設・保守、情報ネットワーク関連工事など、さまざまな事業を手掛けている。

 このような設備工事ではさまざまな業者との取引があることから、同社では年間10万件以上の請求書、年間12万件以上の領収書など、計22万件以上の証憑を受領・管理しているが、その大半が紙であり、営業所の担当者にとっては、請求書を受け取った後の振り分けや伝票の出力・押印、保管業務などのアナログ作業が負担になっていたとのこと。

 また、請求書や領収書などの証憑は各地域の営業所に紙で保管していたため、本社で監査対応などを行う際に、必要な書類や情報をすぐに参照できない管理状況となっていたという。

 そこで同社は、2023年にBill Oneを国内約80拠点へ導入。紙の請求書のデータ化に活用するとともに、年間22万件以上の証憑をBill One上で一元管理することで、必要な証憑をすぐに検索できるように改善し、スムーズな監査対応も実現した。

 さらに請求書の処理に関しては、営業所担当者の受領・処理状況をBill One上で経理担当者も把握できるようになった。このため、営業所の担当者が未処理の請求書を抱えている場合には、Bill Oneから自動で送付される通知メールに加え、経理担当者からも請求書の処理を促すことで、会計計上・支払遅延のリスクを低減している。