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ネットワールド、TenstorrentのAIアクセラレーターを用いたPCIeカードやサーバーを販売
2025年2月26日 14:36
株式会社ネットワールドは26日、米Tenstorrent USAと国内初のディストリビューター契約を締結し、Tenstorrent AIアクセラレーター「Wormhole」を搭載したPCIeカード、ワークステーション、ラックマウントサーバーシステム、およびSDKを提供開始すると発表した。
Tenstorrent AIアクセラレーターは、AI処理に特化した専用アクセラレーターで、AIのアルゴリズムに最適化されたアーキテクチャーを採用し、従来のGPUでのAI処理のいくつかの課題を解決する。Tenstorrent AIアクセラレーターでは、PyTorch、ONNX、TensorFlowといったAIモデルをそのまま稼働でき、既存のAIモデルを有効活用した開発ができる。
ネットワールドが販売するPCIeカードは、Tenstorrent AIアクセラレーター Wormholeを搭載。コンピューティングユニット、NOC、ローカルキャッシュ、ベビーRISC-Vコアで構成され、チップを介した強力なデータ移動を実現。従来のGPUと比較してコストパフォーマンスに優れ、幅広いデータフォーマットをサポートする。Wormhole 1個搭載のn150と、同2個搭載のn300の2モデルを販売する。
TT-LoudBoxは、PCIeカードを4枚搭載する空冷サーバー。AI モデル実行・テスト・開発、ならびにHPC用のライブラリの移植・開発に適し、コストパフォーマンスに優れた4Uラックマウントシステムです。
TT-QuietBoxは、PCIeカードを4枚搭載する水冷サーバー。液体冷却なので非常に静かで、リモートワーカーやオフィス向けで、TT-LoutBox(空冷)同様に、AIモデル実行・テスト・開発、ならびにHPC用ライブラリの移植・開発に最適な、コストパフォーマンスに優れた製品を提供するデスクトップワークステーション。
Galaxyは、32個のTenstorrent AIアクセラレーターWormholeを搭載した、企業や研究機関のデータセンター向け6Uラックマウント型スケーラブルサーバー。
ネットワールドは今後、導入前後の日本語技術サポートを提供し、製品の理解を深めて活用できるよう支援する相談会や、トレーニングなどのAI人材育成サポートを充実させていくとしている。