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ネットワールド、EDGEMATRIXの映像エッジAIソリューションを販売

 株式会社ネットワールドは20日、EDGEMATRIX株式会社とディストリビューター契約を締結し、同社の映像エッジAIソリューションを取り扱い開始すると発表した。

 第一弾として、EDGEMATRIXの映像エッジAIアプリケーションの中で特にニーズの高いものを、IPカメラおよびエッジAIデバイス「Edge AI Box」とセットにして、「遠隔監視」「施設防犯」「混雑案内」を3つのソリューションパッケージとして、パートナー各社を通じて販売開始した。ネットワールドでは、映像エッジAIソリューション導入のコンサルティングから、IPカメラやEdge AI Boxの設置工事、技術サポートまでをワンストップで提供する。

 EDGEMATRIXの映像エッジAIソリューションは、カメラ映像の大容量データを、現場(エッジ)でディープラーニングによりAI処理できる演算能力を持つGPUを搭載したEdge AI Boxデバイスと、遠隔管理・制御をする「EDGEMATRIXサービス」、利用ニーズごとの各種エッジAIアプリケーションで構成される。

EDGEMATRIXの仕組み

 映像エッジAIソリューションは、圧縮しない高精細映像を分析するため認識率が高く、エッジで認識/判断/制御するため、ネットワーク遅延の影響がなく、リアルタイム処理が行える。また、AIによる分析結果はクラウドサービスで集計/可視化するが、クラウドにはAI分析した結果のみを転送することで、転送量と通信コストを削減でき、映像そのものを送らないためプライバシー問題も回避できる。

 「遠隔監視」パッケージは、屋外エリアや施設など遠隔地を監視できるIPカメラと、Edge AI Boxがセットになった基本パッケージ。参考価格は69万円(税別)。

 「施設防犯」パッケージは、不審者を見つけた際に即座に現場対応するとともに、関係者に即時通報し、遠隔監視で適切に対処できる。参考価格は93万円(税別)。

 「混雑案内」パッケージは、人の混雑状況をリアルタイムに把握し、密集・密接回避に活用できる。オリジナルマップで可視化することにより、ユーザーに混雑回避の行動を促す。映像は録画せず、人数データのみを取得するのため、プライバシーの観点でも安心して導入できる。参考価格は150万円(税別)。

 ネットワールドでは、同社本社内の「Networld AIセンター」に、NVIDIA GPUを搭載したシステムを検証環境として備え、AI分野に取り組んできた。今回、EDGEMATRIXの映像エッジAIソリューションを取り扱い開始することで、AI関連事業をさらに強化し、企業や地方自治体などに向けて、屋内外のセキュリティに加え、マーケティングや業務改革などの新しい付加価値を積極的に提案していくとしている。