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ソフトバンク、建設車両の管理や配車業務のDXを支援する「HacoBuddy」を提供
2025年2月21日 08:00
ソフトバンク株式会社は20日、建設業界向けに、ダンプカーをはじめとする建設車両の管理や配車業務のDXを支援するサービス「HacoBuddy(ハコバディ)」を提供開始した。
ソフトバンクでは、建設現場においては限られた建設車両の管理・配車を行わなければならないが、多くの業務が人の手で行われ、効率化が進まないなどの課題があると説明。こうした建設業界における課題解決に貢献するため、建設や宅地造成などの現場から発生する土を運搬するダンプカーなど、建設現場の内外を行き来する車両の管理・配車業務をデジタル化し、生産性向上を支援するHacoBuddyを提供するとしている。
HacoBuddyは、建設会社と運搬会社向けにそれぞれ提供するクラウド型の車両管理・配車サービス。建設会社は、従来は電話やFAXなどで行っていた車両手配依頼や、手入力で行っていたさまざまな業務を、画面上で簡単に処理できる。
車両位置情報および運行ルート検索機能は、車両に小型の専用IoTデバイスを搭載することで、管理者は、移動中の車両の現在地を地図アプリ上でリアルタイムに把握できる。運転者もスマホで現在の状況を確認できるため、建設現場への入退場をスムーズに行える。また、トンネルなど通信が一時的に不安定になる場所でも位置情報を把握できる。さらに、過去に運行したルートを日時指定で検索できるため、管理者の運行管理に役立つ。
スケジュールおよび配車管理機能は、管理画面でドライバーや車両ごとにスケジュール管理を行い、運転者や協力会社に共有できるため、スムーズな情報連携が可能。また、車両や運転者、協力会社ごとに運搬実績を表示できるため、効率的な配車計画を作成できる。
運転日報の自動作成機能も備え、IoTデバイスから車両の位置情報や移動ルートを収集して、車両や運転者の一日の走行記録を基に日報を自動作成し、管理者の作業負担を軽減する。
協力会社検索・依頼機能は、HacoBuddyを利用する運搬会社を検索し、画面上で車両手配の依頼や回答の受信ができる。電話やFAXなどでやりとりする手間を減らし、スピーディーな依頼ができる。
収集した車両の位置情報は、管理者および建設現場の関係者のみが必要な情報のみ閲覧できるようになっており、ドライバーのプライバシーに配慮している。
HacoBuddyで活用するIoTデバイスは単方向通信を採用しており、高速なデータ伝送が可能で、位置情報の取得を高速かつリアルタイムに行う。デバイスの大きさは手のひらに収まる大きさに設計しているため、車内にも容易に設置できる。また、一般的なインターネット通信に比べて低消費電力で稼働し、長時間の連続使用が可能なため、機器を毎日配布・回収する必要がなく、業務負担が軽減される。
HacoBuddyの料金(税込)は、建設会社向けの「案件管理プラン」が1車両につき月額1万780円、運搬会社向けの「車両管理プラン」が1車両につき月額2178円。