ニュース

IIJ、学校利用に限定した1G/10Gbpsの帯域確保型インターネット接続サービス

次世代GIGAスクール構想「Next GIGA」を支援

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は17日、文部科学省(文科省)が提唱する次世代GIGAスクール構想「Next GIGA」に向けた、専用帯域確保型インターネット接続ソリューション「インターネット接続 1G/10Gスタンダード」を発表した。TOKAIコミュニケーションズの光ファイバーネットワークを活用しており、3月1日より提供を開始する。

 「インターネット接続 1G/10Gスタンダード」は、学校の授業や校務等での利用に限定し、公立の小学校・中学校・高等学校を所管する教育委員会向けに、1G/10Gbpsのインターネット接続を低価格で提供するもの。規模は問わず、県市町村教育委員会単位で、所管の小学校・中学校・高等学校一括の契約になるという。

 具体的な提供形態としては、各学校に1Gbpsもしくは10Gbpsの専用回線を敷設し、学校ごとに帯域確保型のインターネット接続を提供するパターンと、教育委員会所管の学校全体で帯域を確保するパターンの2通りが用意された。後者では、教育委員会所管の学校全体に割り当てる接続帯域を学校同士で共有できるので、帯域幅の利用を効率的に行える。また、利用状況に応じて契約通信帯域を追加することも可能だ。

 回線は、他の利用者の影響を受けない専用回線となるほか、セッション数の上限を設けていないため、大容量で快適なネットワークを構築でき、文科省が定めた通信ネットワークの推奨帯域を満たせるようになるとのこと。さらに、多くのSaaSとダイレクト接続を実施しているIIJのインターネットバックボーンを利用するため、低遅延で快適な通信を実現できる点も特徴とした。

 加えて、SLA(サービス品質保証)を設けており、可用性、遅延時間、パケット損失率、障害通知の4項目についてサービス品質を保証。サポートとしては、24時間365日の障害受付・障害切り分け・復旧作業サポートが提供される。

 利用料金(税別)は、各学校保証帯域1Gbps(1G I/F)の場合で月額9万8000円から、各学校保証帯域10Gbps(10G I/F)の場合で月額14万8000円から。別途、初期費用11万円(IPアドレス申請手数料を含む)が必要となる。

 提供エリアは北関東~西日本エリアで、順次拡大する予定だ。