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SCSK、Catoクラウドの問い合わせ対応に特化したAIチャットボットを開発

ドキュメントの検索時間を約70%削減

 SCSK株式会社は14日、イスラエルCato NetworksのSASEソリューション「Catoクラウド」に関する問い合わせに特化した日本語AIチャットボットを独自開発し、提供開始したと発表した。

 「Catoクラウド」は、WANの最適化をはじめとするネットワーク機能とセキュリティ機能を統合したクラウド型SASEプラットフォーム。SCSKではこの「Catoクラウド」のライセンス提供を2019年より開始しているほか、同サービスを有効に活用してもらうために、日本語によるマニュアル・FAQサイト、サポート窓口などの独自のマネージドサービスを提供してきた。

 その一方で、Cato Networksも「Catoクラウド」のマニュアルやドキュメントを提供しているものの、英語のみであり、その情報量も多いことから、必要とする情報にたどり付くのが難しいという利用者からの声があったとのこと。

 そこで今回は、マネージドサービスのラインアップの1つとして、独自に開発したAIチャットボットを開発した。このチャットボットでは、「Catoクラウド」のマニュアルやドキュメントに加え、SCSKが独自に日本語で制作したCatoクラウドに関連するコンテンツなど、Catoクラウドに特化したRAGを基に、日本語での質問・回答を行えるという。

 情報ソースは任意で英語、日本語への切り替えが可能。参照した情報のリンク先も合わせて回答することにより、回答内容の確からしさを示すとともに、リンク先から、より詳細な情報を日本語で取得できるとした。

 なお、提供開始に先駆けて9社にAIチャットボットを利用してもらったところ、これまで、SCSKのサポート窓口へ問い合わせしていた内容の約30%がAIチャットボットで解決可能だったという。また、Catoクラウドに関するドキュメントを検索する時間を約70%削減できたとしている。