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キヤノンITS、シンジケートローン業務の管理支援サービス「Agent Square Cloud」の利便性を向上

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は3日、シンジケートローン業務の管理を効率化する金融機関向けサービス「Agent Square Cloud」を機能強化すると発表した。適用金利登録機能やトランシェ管理機能など、利便性を向上させる複数の新機能を同日より提供開始する。

 シンジケートローンとは、複数の金融機関がシンジケート団を組成し、同一の取引条件のもとで、同一の契約書によって同時期に行う協調融資のこと。「Agent Square」は、このシンジケートローンにおける金融機関のエージェント業務の課題解決を支援するソリューションで、そのクラウド版としてAgent Square Cloudが提供されている。

 Agent Square Cloudでは、案件組成後の融資実行から回収まで、契約管理に伴う業務の効率化を支援しているが、今回は同サービスの新機能として、金利データを取り込むことで、金利データの突合対象項目と合致する金利情報に対して、案件を横断した利息一括計算を実現する「適用金利登録」機能や、案件を横断して、通知帳票上に各トランシェの総貸付極度額の合計額(総契約極度額)と、該当トランシェ案件の総貸付極度額を出力する「トランシェ管理」機能を新たに提供する。

 また、契約情報の期日管理メモ入力画面において、個別に登録した期日管理内容を一括削除する機能や、エージェントフィーの計算終了日が休祝日に該当した場合、その翌営業日を支払日に設定する機能なども追加された。

「Agent Square Cloud」概要図