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三菱HCキャピタル、AGC、ジェイアール東日本企画の3社、デジタルサイネージ広告の新規事業開発に向け実証実験を開始
2025年1月22日 13:34
三菱HCキャピタル株式会社、AGC株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画(以下、jeki)の3社は21日、オフィスビルでのデジタルサイネージ広告に関する新規事業の開発に向けて、広告効果を検証する実証実験を開始したと発表した。
実証は、新丸ビルに就業する三菱HCキャピタルおよびAGCの従業員を対象に、二段階に分けて実施する予定。第一期(1月21日~2月28日)では、両社が入居する各フロアの化粧室に、AGCが販売するディスプレイ一体型ミラー「ミラリア」を設置する。このミラリアに、jekiが構築した配信システムで、広告や天気・ニュース情報を表示する。
第一期終了後に、三菱HCキャピタルおよびAGCは、従業員への効果測定を実施し、その結果をもとに3社でサービス提供における課題の抽出を行う予定。なお、表示する広告は、株式会社カネボウ化粧品(ブランド:リサージ)の協力のもと配信する。
第二期(5月1日~6月30日予定)では、各フロアの化粧室に加えて、オフィスエリア専有部内の他のデジタルサイネージ媒体と連動させ、オフィスビル内での就業者と広告との接点増加による広告主の出稿ニーズを検証する。
今後、実証の結果に基づき、事業性の検証を進め、2025年度中のオフィス内デジタルサイネージ広告に関するサービス提供の開始を目指す。また、各社が持つリソースを組み合わせ、丸の内エリアのオフィスビル、商業施設、公共交通機関内に点在するさまざまな広告を連動させることで、より高効率なデジタルサイネージ広告サービスの開発も推進する。新しいサービスの提供を通じて、広告主のニーズに応えるとともに、施設の利用者やビルオーナーにも訴求力のある情報発信を図るとしている。
なお、今回の協業は、大企業の新規事業創出支援や大企業とスタートアップ、産・官・学・街との連携で事業創出を目指す、オープンイノベーションプラットフォーム「Tokyo Marunouchi Innovation Platform(TMIP)」における、各社の交流がきっかけとなったという。