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GDOと三菱HCキャピタル、日立の3社、指静脈認証を用いた無人受付の実証実験を実施

 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(以下、GDO)、三菱HCキャピタル株式会社、株式会社日立製作所(以下、日立)は21日、GDOが運営する「GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス」にて、指静脈認証を用いた共同検証を同日より開始すると発表した。同ゴルフ場へのチェックイン(入場)、プレー費用の決済を指静脈認証によって行えるようにするという。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、財布やカード、スマートフォンを用いることなく、生体認証によって取引を行えるキャッシュレス決済は、非対面での決済手段として導入への期待が高まっているとのこと。

 そうした中で今回は、ゴルフ場への入場や決済時における指静脈認証の有用性、無人受付の運用を検証し、各種手続きの簡素化、利用者の利便性向上、混雑状態の回避などを図るとした。

 GDO茅ヶ崎ゴルフリンクスでは通常、利用者は受付時に記帳し、現金または電子マネーによる支払いを行っているが、今回の共同実証では、受付に指静脈認証装置を2台設置し、受付の無人化を試行する。なお実証システムには、日立独自技術のPBIを用いた生体認証統合基盤サービスを活用し、入場手続きや決済処理における高い安全性と利便性を実現したとのことだ。

 3社は今後、今回の実証実験を踏まえ、GDOが提携するゴルフ場への、指静脈認証の展開を図る考え。また日立と三菱HCキャピタルは、三菱HCキャピタルの顧客基盤を活用し、ゴルフ場と同様のニーズを有するさまざまな業界に対しても、生体認証の普及に取り組むとしている。

認証装置(左)と使用イメージ(右)