ニュース

飲んだらエンジンがかからない――、DNP・GMS・東海理化の3社が社用車向けアルコール・インターロック機能を提供

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)、Global Mobility Service株式会社(以下、GMS)、株式会社東海理化の3社は20日、飲酒運転の未然防止を支援するため、社用車向けのアルコール・インターロック機能を提供開始したと発表した。

 アルコール・インターロックとは、運転者の呼気からアルコールを検知した場合に、車両の起動を遠隔で制御するシステムである。

 国内ではアルコールチェック義務化が強化され、白ナンバー車両を使用する事業者に対し、目視および検知器を用いたアルコールチェックの実施と、その記録の保管が法律で義務付けられたが、アルコールチェックシステムによる検査の実施・記録・管理の機能だけでは、基準値を超えるアルコールが検知された場合でも、物理的には運転者の自己判断により運転できてしまうという課題があったとのこと。

 しかし、アルコールチェックシステムと連携したアルコール・インターロック機能を社用車に搭載すると、アルコールが検知された場合はエンジンがかからないようにできるため、飲酒運転を未然に防止できるとした。

 なお今回の連携では、アルコールチェック機能を搭載した社用車管理システム「Bqey(ビーキー)」を提供する東海理化と、モビリティの遠隔起動制御技術を持つGMS、それぞれと協業関係にあるDNPが、これらの技術や枠組みを結集して、「飲んだらエンジンがかからない仕組み」を実現している。

 なお、アルコールチェックが未実施の場合も運転できないため、チェックの実施漏れや、測定値が高く出るのを避けるためにチェックを故意に回避して運転する行為も防止可能。一方で企業においては、「コンプライアンスの強化」「従業員の安全確保」「企業イメージの向上」といった効果が期待できるとのことだ。

飲んだらエンジンがかからない仕組み