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企業間取引をデジタル化する「スマクラBDX」、「WAN-Sign」と連携した電子契約機能を提供

SCSKとNXワンビシアーカイブズが協業

 SCSK株式会社と株式会社NXワンビシアーカイブズは14日、SCSKが提供する企業間取引業務のデジタル化支援サービス「スマクラBDX」と、NXワンビシアーカイブズの電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」との連携サービスを提供開始すると発表した。

 「WAN-Sign」は、電子契約の締結機能に加え、書面で締結した契約書を電子化し、電子契約と書面契約の両契約書を合わせて、システム上で一元管理できる電子契約サービス。一方の「スマクラBDX」は、企業間取引に必要な機能をオールインワンで実装し、郵送、メール、FAXで送られている書類の作成や送受信、管理などのデジタル化を実現するクラウドサービスである。

 この「スマクラBDX」は、これまで電子契約に対応しておらず、注文書などの署名捺印が必要な書類は、一度印刷した書面に署名捺印の上でPDFファイルなどにデジタル化して相手先に送付するといった、紙ベースでの業務が残ってしまっていたとのこと。そこで、電子署名を伴う電子契約に強みを持つ「WAN-Sign」との連携により、デジタル上での取引に必要な書類作成や電子署名を実現するとした。

 また、今後増加が見込まれる取引先とのグリーン契約書、サプライヤー行動規範誓約書、持続可能な調達誓約書、委託先との廃棄物処理委託契約書といった契約関連の電子契約にも対応することで、文書管理の負担軽減や契約プロセスの効率化に寄与するとのこと。

 なお連携機能は、「スマクラBDX」の追加機能(電子契約機能)としてリリースされ、すでに提供されている「サプライヤーポータル」「SCMファイル開示・収集」「ECMファイル開示・収集」「ERPシステム連携」の各機能に加えて、注文書の生成から電子署名の実施、取引先への電子署名した注文書の連携と注文書への電子署名の依頼までを自動で行えるようになる。

 また、手動でのアップロードにも対応できるため、ERPシステム連携していない取引先との契約書や誓約書などの電子契約化にも対応。製本/押捺/郵送の作業コストや収入印紙代/郵送代が削減され、契約締結までのプロセスがデジタルで完結できるようになることにより、契約締結までのスピード向上や、紙の文書のデジタル化による検索性の向上、紛失リスクの低減などが見込めるとしている。

 電子契約機能の価格は、初期費用が5万円から、月額費用が1万円から。

 なおSCSKでは、電子契約のノウハウ蓄積を目的として、契約社員との雇用契約でスマクラBDXを4月より利用する予定という。