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SCSK、企業間取引の電子化に必要な機能をオールインワンで提供する「スマクラBDX」

 SCSK株式会社は7日、企業間取引の電子化に必要な機能をオールインワンで実装したオファリング型サービス「スマクラBDX」を提供開始した。

 スマクラBDXは、調達・購買業務に必須なアセット(機能群)をすべて備え、企業間取引を「デジタル完結」させるサービス。他のソリューションと組み合わせることなく、郵送・メール・FAXなどで取り交わしている紙文書をなくすことで、コスト削減、一元管理、業務効率化を実現する。

 デジタルファースト(個別の業務をデジタルで完結する)、コネクティッド・ワンストップ(企業間取引の全業務を一つのサービスで完結する)、オートメーション(デジタル化による業務の効率化を実現する)の3点をコンセプトにサービスを設計。機能を「サプライヤーポータル」「電子契約」「SCMファイル開示・収集」「ECMファイル開示・収集」「ERPシステム連携」の5つのアセットに整理した。

 企業間システムのコンサルタントによるアセスメントツールを活用した導入支援を提供し、顧客が自社の抱える課題の解決のために必要なアセットを選択することで、企業間取引の「デジタル完結」をリーズナブルに、かつ短期間で実現する。

 サプライヤーポータル機能は、「業務掲示板」「お知らせ」「取引先情報の自動収集」「CS調査」「申請書・誓約書等 収集」「アンケート」などの機能群を提供。数百の取引先の購買部のコントロールを支援し、調達購買部門の要員の不足を解決する。

 電子契約機能は、電子契約の機能群の提供により、「契約書の電子化」「早期契約締結」「印紙税の削減」「郵送業務レス」「書庫レス」などの契約締結業務の課題を解決する。

 SCMファイル開示・収集機能は、帳票のデジタル化と、見積もりから支払いまでの個社別の業務フロー実装と、電帳法にのっとった保存などの電子取引の機能群を提供。商取引業務の電子化の課題を解決する。

 ECMファイル開示・収集機能は、見積もり仕様書、納入仕様書、製品カタログなどのエンジニアリング情報に統制をとり、取引先とセキュアに連携し、エンジニアリング情報連携の課題を解決する。

 ERPシステム自動連携機能は、国内の主要なERPとのシステム連携を標準化し、短期・リーズナブルに接続可能。ERP連携のオートメーション化の課題を解決する。

 スマクラBDXの料金は、初期費用が10万円から、月額費用が2万4000円から。SCSKでは、2026年3月までに300社の導入を目標とする。