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NEC、法人向けAIノートPC「VersaPro タイプVZ」を発売 Copilot+ PCにも準拠
2024年12月6日 06:00
日本電気株式会社(以下、NEC)は5日、ビジネス向けAI PC「VersaPro タイプVZ」を同日より販売開始すると発表した。AIの高速処理に対応したCPUの搭載、Microsoftが定義するCopilot+ PCへの準拠などが特徴となる。出荷開始は12月11日の予定。
「VersaPro タイプVZ」は、AIの高速処理に対応したCPU「AMD Ryzen AI 7 PRO 360(最大5.0GHz)」を採用したビジネス向けPC。同CPUにより、クラウドサービスと連携した各種アプリケーションやシステムとの、AIの併用による効率的運用を行えるほか、ネットワーク接続がない状況でも、PC上で一部のAI機能を利用できるという。
さらにCopilot+ PC準拠のPCであるため、Microsoftから提供されるWindows 11の無償アップデートにより、Copilot+ PC関連機能を利用できるようになる点も特徴。標準でインストールされるWindowsスタジオエフェクトでは、AIの活用により「背景ぼかし機能」「姿勢補正機能」「人の動きに合わせた位置補正」など、Web会議時のカメラ映像に加工・調整を行えるカメラエフェクト機能を利用でき、シーンに応じた円滑なコミュニケーションをサポートするとのこと。
また、NECオリジナルのスケジュールAIおよび行動予測AIと、これらを利用したバッテリーマネジメント機能を搭載し、バッテリーの効率的な運用に対応する。
具体的には、スケジュールAIがユーザーの1日の予定に合わせ消費電力を自動抑制し、その日の予定が終了するまでのバッテリー駆動時間を確保する「ロングバッテリーモード」、バッテリー劣化を抑制するために、行動予測AIがユーザーの1週間の行動パターンを学習し計画的な充電を行う「スマート充電」、行動予測AIを活用し、利用時間帯以外には、電力消費を抑える休止状態へ早めに移行して不要な消費電力を抑える「スマート・スタンバイ」といった、主に3つのマネジメント機能を提供する。なお、バッテリーマネジメント機能で利用するスケジュールAI/行動予測AIでは、CPUに内蔵されたNPUは使用しないとした。
このほか筐体では、すり傷がつきにくいようにアルマイト加工を施したアルミニウム素材を、天板、キーボード面、底面に採用。接触や摩擦の多い天板とキーボード面には、傷が目立ちにくいヘアライン処理も加えられている。さらに、米国MIL規格準拠の試験実施により、耐久性への配慮もされているとのこと。
価格は最小構成で47万4000円(税別)だが、NECの直販サイト「NEC得選街」では、Windows 11 Pro、256GB SSD、32GBメモリといったほぼ同様の構成で25万3000円(税別)からとなっている。