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NTTデータ関西、生産管理システムからCO2排出量を可視化できる「BIZXIM CFP」を提供

 株式会社NTTデータ関西は4日、生産管理システム内のデータやその他の情報を連携し、製品別に二酸化炭素(CO2)排出量を算出して可視化できる「BIZXIM CFP」を12月に提供開始すると発表した。

 BIZXIM CFPは、商品が原材料調達から生産されてエンドユーザーに渡り、廃棄・リサイクルされるまでのライフサイクル全体で、製品別にCO2排出量を算出して可視化できるサービス。カーボンフットプリント(CFP)の積算には、NTTデータ関西が提供している生産管理システム「BIZXIM製番」や、他の生産管理システム内にある「部品表」や「品目情報」などのデータを連携できるため、積算作業が軽減される。

BIZXIM CFP活用の流れ

 BIZXIM製番であればデータの標準連携が可能で、BIZXIM製番のユーザーは、システム内の部品表や品目情報などをBIZXIM CFPに連携させる費用負担なく、低コストで導入できる。算出に必要なデータやシステム内の外部情報の取り込みも、柔軟かつ簡単に実施できる。

 自社内のCO2排出量であるScope1・2に加え、上流(原材料調達、物流)および下流(廃棄)のCO2排出量であるScope3までを範囲としたLCA(Life Cycle Assessment)に対応するため、削減対象の特定とその特徴を理解でき、効果的かつ長期的な削減対象の策定が可能になる。

 さらに、分析ツール「Tableau」をベースに、CFP算出以外のデータを用いた分析や環境評価をBIツールとして利用できることから、高い汎用性と費用対効果が得られる。

 NTTデータ関西は中小企業を対象に、サービスを5年間で20社への導入を目指し、企業のサステナビリティ経営の支援とカーボンニュートラルに貢献するとしている。また、今後は、IDEAや産業連関表に関する情報提供、BIZXIMラインアップであるBIZXIM化学との標準連携に向けて、順次対応できるようにするとしている。

BIZXIM CFP機能構成
BIZXIM CFPサンプル画面