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ANA、「Equinix Fabric」を活用してデジタルインフラを刷新
2026年8月10日 08:00
米Equinix(以下、エクイニクス)は6日、全日本空輸株式会社(以下、ANA)が、予約や搭乗手続き、顧客とのコミュニケーション、運航管理を含む次世代の旅客サービスを支えるため、Equinix Fabricを活用してデジタルインフラストラクチャを刷新したと発表した。
約280機の航空機を保有し、200以上の路線を運航するANAは、予約、搭乗、顧客とのコミュニケーション、運航管理システムなど、ミッションクリティカルな旅客サービスを支えるために、高い耐障害性を備えたデジタルインフラストラクチャを基盤としている。事業拡大とハイブリッドマルチクラウド環境の導入が加速する中、ANAには、世界トップクラスの航空会社として求められるスピード、柔軟性、信頼性を維持しながら、高度化するシステムを統合していく必要性が高まっていた。個々のシステムに専用回線を用いる従来型のネットワークアーキテクチャは、拡張するにつれて複雑さとコストが増大し、将来的な成長やデジタルイノベーションをさらに加速させる上での課題となっていた。
こうした課題に対応するため、ANAはEquinix Fabricを基盤とした集中管理型クラウドネットワークハブを中心にネットワークアーキテクチャを再設計した。このソフトウェア定義型のインターコネクションプラットフォームにより、追加の物理回線を敷設することなく、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloudをはじめとする主要クラウドプロバイダーへ、安全かつオンデマンドで接続できるようになった。
Equinix Fabricを通じて接続を集約することで、ANAは個別の回線や設備を都度構築する従来型のネットワークインフラストラクチャから、より俊敏なソフトウェア定義型プラットフォームへと移行した。このクラウドネットワークハブは、主要なクラウド環境への安全なオンデマンドアクセスを提供しながら、事業ニーズの変化に応じたより効率的な接続環境の拡張を実現する。
インフラストラクチャ構築の迅速化とクラウド環境間のシームレスな接続性により、より統合された顧客サービス、リアルタイムの運航連携、新しいアプリケーションやサービスの早期導入が可能になる。この柔軟なアーキテクチャは、ANAが推進するより広範な旅客サービスのモダナイゼーション戦略全体を支えるとともに、高度な分析、自動化、次世代のAIワークロード、将来のデジタルイノベーションのための強靭な基盤を提供する。
グローバル環境で流通するデータ量が10倍に増加すると見込まれる中、ANAは集中管理型のクラウドネットワークハブを構築することで、アプリケーションの開発・テストに必要なリソースを利用するためのネットワーク構築期間を約80%短縮した。この機動性の高い基盤により、ANAはアプリケーションテストの迅速化とビジネスの俊敏性の向上を実現するとともに、5年間の総保有コスト(TCO)を30%削減することを目指すとしている。
