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エプソン販売が会計システムのブランドを刷新、「エプソンの会計シリーズ」を2025年7月より順次発売

 エプソン販売株式会社は17日、会計システム事業をリブランディングし、企業の経営改善・業務効率化を実現する伴走支援型事業に転換すると発表した。それに伴って会計システム「R4シリーズ」のブランドを刷新し、「エプソンの会計シリーズ」としてラインアップを再構築する。なお、新ラインアップは2025年7月より順次発売する予定。

 この新シリーズでは、既存の「R4シリーズ」と、オプションサービスである「ウェプラット・クラウドサービス」を「エプソンの会計シリーズ」に一本化。システム導入や設定、検索業務など、企業の利用環境を統合した新ポータルメニュー(ブラウザベースのダッシュボード)を中心に、ワンストップサービスを実現するとした。

 全製品が初期投資不要の年間利用料型となり、企業の成長ステージに合わせたライセンスの追加が可能なほか、事業規模拡大を目指す税理士事務所向けのフリーライセンスも用意する。さらに、システム入力の自動化や効率化のニーズに合わせたオプションプランも用意するという。

 また、小規模・零細企業の会計処理には、税理士事務所を通じた専用プランをラインアップするとともに、税理士事務所で契約したプランを貸与し、クラウド上でデータを共有しながら利用するといった選択肢も用意する。加えて今回は、新クラウドポータルメニューを通じて貸与やクラウド共有の初期設定を簡素化し、利便性を高めるとした。

 このほか、サーバーのクラウド化によって複数拠点でのシステム利用に対応し、外出先からのアクセスや在宅勤務者など、さまざまな利用環境をサポートする。なお、クラウド上にサーバーを構築することで、運用管理の負担軽減、通信データの暗号化などの安全性の確保、万一の災害時のデータ保全や業務の継続が可能になるといったメリットも得られるとのこと。

 あわせて新ポータルメニューでは、クラウドサービスなどの初期設定をはじめ利便性向上のための機能を提供。チャット機能やリモートツールを活用したオンラインサポートメニューの充実を図るとともに、事前予約も可能な有人サポート対応など、安心して使い続けられる伴走支援を提供する。

 なお、システム提供だけでなく、業務プロセスの視点、利用者の視点から経営者の意思決定を支援する取り組みも実施する予定で、業務改善のための優先順位や費用対効果の提案、利用企業と一緒に課題の改善策を考えるなど、長期視点で経営者をサポートしていくサービスも、2025年より本格展開する考えだ。