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JPAAWG、年次カンファレンス「JPAAWG 7th General Meeting」を11月11日・12日に札幌&オンラインで開催

 世界30カ国230以上のネットワークオペレーターやセキュリティベンダーが参加するグローバル組織「M3AAWG(Messaging, Malwareand Mobile Anti-Abuse Working Group)」と連携し、ネットワークセキュリティの脅威に対抗して活動する国内業界団体のJPAAWGは、第7回となる年次カンファレンス「JPAAWG General Meeting」を11月11日~12日に開催する。

 JPAAWG General Meetingは、参加者がセキュリティの識者や先進ユーザーと対話するとともに、運用・開発現場でセキュリティ課題に直面している担当者同士が、業界の垣根を越えて生の情報やノウハウを交換できる機会を提供することを特長とする。2022年の第5回からは、首都圏以外にも人的ネットワークを築くことを目的に、メイン会場を地方に選定してハイブリッド開催しており、今年のメイン会場は札幌(ホテルエミシア札幌)となる。参加費は無料(事前登録制)。

 初日の基調講演では、M3AAWGから講師を招き、グローバルの最新情報、DMARCの今後のバージョンアップなどの技術情報を紹介する。

 また、今年は、Gmailなどのメール送信者向け新ガイドラインにより、国内でもDMARCの導入が進んだが、次に取り組むべき対策は、DMARCと組み合わせてメールの信頼性を向上させるBIMI(Brand Indicators for Message Identification)だとして、BIMIにいち早く対応したKDDIのノウハウや効果、苦労話などを紹介する「BIMIの対応って大変なの? BIMI対応企業パネルディスカッション」の他、メール受信側のBIMI対応に関するセッションも予定する。

 カンファレンスでは、JPCERT、フィッシング対策協議会、日本サイバー犯罪対策センターによる、フィッシングの現状とテイクダウンなどの対策について紹介する他、NTTドコモ、KDDI、楽天モバイル、ソフトバンクの携帯4社が、スミッシング(SMSを利用するフィッシング攻撃)対策の最新情報を語るパネルセッションも行う。

 A~Dの全4トラックの内、少人数会場で行うDトラックでは、フィッシング対策協議会による詐欺サイト対処机上演習、DMARC初心者向けトレーニング、RFC初心者向けトレーニング、メール運用の悩みを交換する「メールあれこれランチ相談会」などを予定する。

 このほか、国内屈指のフィッシングハンター4名が、フィッシング詐欺の昨今の動向や対策などについて楽しくディスカッションする「フィッシングハンター(北海道でも語らナイト)」や、メール送信サービス、ISPメールサービスなど、メールシステム運用者が、運用ノウハウ、苦労話などを語り合う「現場発!メールサービスを支える運用者の集い 2024秋」が、毎年恒例の人気プログラムとなっているという。